ラグジュアリー‥バブリーな香り。ラグジュアリー‥憧れのお姉さんを口を開けて眺めていた少年時代。ラグジュアリー‥カフェでなくパーラーな感覚…
藤井陽一氏監修『ラグジュアリー歌謡』本発売までいよいよあと3日となりました!居酒屋でビールを飲みながら本作りへの熱い思いを初めて藤井さんから聞き、こりゃとんでもなく面白いものが出来上がるぞ!とワクドキしたあの時から1年余り‥手元に届いた完成版を眺めているとどうにもセンチメンタル・ボーイとなってしまいます。。
製作途中での苦労も知ってるので余計にウルウルなわけですが、本の内容はパステルカラーに彩られた、爽やかであり奥深くもあるほんとに素晴らしいものに仕上がってます。ひと味ちがう選盤&ディスク・レビューはもちろん、森達彦&山川恵津子両氏の対談やQlairのプロデューサー篠崎恵子氏のインタビューがとにかく凄い!
2月15日発売!当店でも販売させていただきます(定価2200+税)。メランコリックで不思議感覚な新しいディスク・ガイド、是非とも手にとってみてくださいませ!
読んだ人それぞれが思い浮かべるだろうオリジナルなラグジュアリー歌謡‥今日のナカレコはこんなラグジュアリー音盤たちが鳴っていました。
【LP】沢田亜矢子/ シルキー・ナイト (crown)
日TV『ルックルックこんにちは』司会時代の沢田亜矢子。彼女の'81年作。やるせない表情、真っ赤な口紅‥イイ女の香りが聴く前から漂っているジャケットですなぁ。作詞:丸山圭子、作編曲:小笠原寛によるメロウ曲「今宵二人で」、同じく丸山-小笠原コンビによるダルサンバポップ「霧に濡れた朝」、アルバム中最もシルキーナイトという言葉が似合うメロウ・グルーヴ「エア・ポケット」‥針を落としてみると予想通り、いや予想よりもずっと大人で湿り気のある音&声が聴こえてくるのです。
【7"】小川知子/ 恋は狼 (toshiba)
同じ赤でも知子の口紅は夜を照らす赤。熟した小川知子の'73年作。作詞:なかにし礼、作・編曲:川口真。彼女にとっての恋とは?狼みたいに忍び寄り、牙があり、毒があり、追いかけても追いかけても棄てられてしまうもの‥。歌謡曲本道から外れていないにも関わらず、これは小川知子にしか歌えないと思わずにはいられない独自の歌世界に何度聴いてもやられてしまいます。そしてなかにし礼という作詞家の偉大さ、異常さをも再確認する優れたサンプルでもあるという‥。
【7"】小林明子/ くちびるスウィング (fun house)
ラグジュアリー歌謡を考える上での個人的基準になっているのが小林明子。中でも'87年に発売された「くちびるスウィング」の適度に大人、適度にバブリー、十分ほど伝わる天才性には驚愕させられるのです。これが資生堂春のキャンペーンソングだったという事実にも頷くしかない‥。湯川れい子先生の歌詞にも注目の大人ジャズ歌謡大傑作!
【7"】吹田明日香/ ライク・ア・ヴァージン (warner)
昨今減る一方な洋楽と邦楽の幸福な出会い。80年代まではやっちゃった感などお構いなしのグレイトなカヴァー作品もたくさん存在していました。吹田明日香の「ライク・ア・ヴァージン」もそのひとつかと。ソウルフルなホーンが目立つ若草恵の良質アレンジ&かすれ気味ウィスパー・ヴォイスで聴く、もうひとつの「ライク・ア・ヴァージン」。
【7"】MAKOTO/ ムーンライト・ツイスト (kitty)
80年代の洋楽志向ポップスを探していくと必ず出会う名前、松尾清憲と岡田徹。二人が作曲&編曲でタッグを組んだMAKOTOの「ムーンライト・ツイスト」('82年)はそこはかとないUKの香りが耳を刺激するポップツイストに仕上がってます。歌謡要素と本場の音を絶妙なバランスで混ぜちゃってるの。B面「Good-bye フェアウェル」と併せ、ポップンロール好きにもアピールできそうな1枚。
【CD】渡辺真知子/ feel free (sony)
編曲を担当したドン・グルーシンをして"プロ中のプロ"と言わしめた渡辺真知子の'81年作。カルロス・ヴェガやロベン・フォードといったLAの腕利きによる演奏とファンキーなホーン隊、力強くも繊細さを感じさせる真知子ヴォーカルが絶妙にせめぎあう「恋のフリーウェイ」、どこのクラブ歌手かと思わせるムーディーさに驚かされる大人ジャズ「雨がやむまで待って」の2曲を至高のラグジュアリー・ポップと勝手に認定し、店でプッシュしまくってます(^o^;)
【CDS】宮沢りえ/ 心から好き (sony)
いろいろあった人、宮沢りえ。いろいろあっただけに見落としていた歌手としての魅力を今再発見できているのは藤井さんと『ラグジュアリー歌謡』本のおかげです。サバンナ歌謡好きからも注目を集めるファースト・アルバム、そしてこの'92年作があまりにも素晴らしくて。難波正司によるアシッド・ジャズ〜グラウンド・ビートな編曲に痺れる胸キュンラヴソング。
【CDS】宮沢りえ/ NO TITLIST (sony)
ぶっ飛び少女もう一枚。上記ファースト・アルバムを載せても良かったけど、カップリングの「SHOOTING STAR(new version)」(作詞:麻生圭子、作曲:佐藤準)が絶品なのでこちらを。山本健司の素晴らしい編曲仕事。
【CD】EPO/ う・わ・さ・に・な・り・た・い (BMG)
「真夏の青写真」「雨のめぐり逢い」「夜の寝息」…ラグジュアリー歌謡について考える時に無視できない編曲家、清水信之の仕事っぷりが光るエポの'82年作。ディスク・レビューのお手伝いをすることになった後、すぐに選んだのがエポの歌だったなぁ…なんて思い出しながら。
【CD】EPO/ HI・TOUCH-HI・TECH (BMG)
『う・わ・さ・に・な・り・た・い』では大村憲司と清水信之の二人が編曲を担当してますが、こちらのアルバムでは全曲清水信之が編曲。「こぬか雨」カヴァー、やっぱり良いね。伊東ゆかりへの提供曲セルフカヴァー「赤い媚薬」はドキドキの危うい恋愛事情が垣間見えたり。高見知佳の大ヒット曲をこれまたセルフカヴァーした「くちびるヌード・咲かせます」はエキゾチックに。両面ともNHKで放送してもらえなかったエピソード有り‥。
【CD】井上睦都実/ 恋は水色 (sony)
ほんとはCDシングル載せたかったんだけど今無くてすんません(~_~;) 作詞:井上睦都実、作曲:片岡嗣実、編曲:小西康陽による「ボーイ・フレンド」、ど田舎出身の男の耳に入ってきた最初の"東京音楽"は、振り返ってみるとこの曲だったのかなぁ〜なんて。ぐっとジャジーになるカップリング「東京タワー」(編曲:田島貴男)と併せて、個人的にとても大切な作品。この2曲は昼と夜が如く対になってて、形はCDシングルだけどA面、B面、まるで7吋盤のようだなと気付いたのは最近です。。
【LP】南野陽子/ ブルーム (sony)
自作カセットテープに"陽子・命"とレタリングしたこと、貴方はありますか?嬉し恥ずかしな記憶も針を落とした瞬間に素敵な思い出と変わるレコード。南野陽子の『ブルーム』LPです。A-1「リバイバルシネマに気をつけて」の圧倒的ラグジュアリー感を体験したら、もう貴方もナンノのとりこ!KIDやすひろ-萩田光雄による素晴らしい洋楽風ポップス。90's先取りしちゃってるA-4「兄貴が彼女を連れて来た」もオススメ!
本に載ってるのも載ってないのも混ぜ混ぜで今日店内でかけた曲紹介してみました。簡単そうで奥深い"ラグジュアリー歌謡"、15日に本を手にとって、自分なりの捉え方してみてください!
藤井陽一氏監修『ラグジュアリー歌謡』本発売までいよいよあと3日となりました!居酒屋でビールを飲みながら本作りへの熱い思いを初めて藤井さんから聞き、こりゃとんでもなく面白いものが出来上がるぞ!とワクドキしたあの時から1年余り‥手元に届いた完成版を眺めているとどうにもセンチメンタル・ボーイとなってしまいます。。
製作途中での苦労も知ってるので余計にウルウルなわけですが、本の内容はパステルカラーに彩られた、爽やかであり奥深くもあるほんとに素晴らしいものに仕上がってます。ひと味ちがう選盤&ディスク・レビューはもちろん、森達彦&山川恵津子両氏の対談やQlairのプロデューサー篠崎恵子氏のインタビューがとにかく凄い!
2月15日発売!当店でも販売させていただきます(定価2200+税)。メランコリックで不思議感覚な新しいディスク・ガイド、是非とも手にとってみてくださいませ!
読んだ人それぞれが思い浮かべるだろうオリジナルなラグジュアリー歌謡‥今日のナカレコはこんなラグジュアリー音盤たちが鳴っていました。
【LP】沢田亜矢子/ シルキー・ナイト (crown)
日TV『ルックルックこんにちは』司会時代の沢田亜矢子。彼女の'81年作。やるせない表情、真っ赤な口紅‥イイ女の香りが聴く前から漂っているジャケットですなぁ。作詞:丸山圭子、作編曲:小笠原寛によるメロウ曲「今宵二人で」、同じく丸山-小笠原コンビによるダルサンバポップ「霧に濡れた朝」、アルバム中最もシルキーナイトという言葉が似合うメロウ・グルーヴ「エア・ポケット」‥針を落としてみると予想通り、いや予想よりもずっと大人で湿り気のある音&声が聴こえてくるのです。
【7"】小川知子/ 恋は狼 (toshiba)
同じ赤でも知子の口紅は夜を照らす赤。熟した小川知子の'73年作。作詞:なかにし礼、作・編曲:川口真。彼女にとっての恋とは?狼みたいに忍び寄り、牙があり、毒があり、追いかけても追いかけても棄てられてしまうもの‥。歌謡曲本道から外れていないにも関わらず、これは小川知子にしか歌えないと思わずにはいられない独自の歌世界に何度聴いてもやられてしまいます。そしてなかにし礼という作詞家の偉大さ、異常さをも再確認する優れたサンプルでもあるという‥。
【7"】小林明子/ くちびるスウィング (fun house)
ラグジュアリー歌謡を考える上での個人的基準になっているのが小林明子。中でも'87年に発売された「くちびるスウィング」の適度に大人、適度にバブリー、十分ほど伝わる天才性には驚愕させられるのです。これが資生堂春のキャンペーンソングだったという事実にも頷くしかない‥。湯川れい子先生の歌詞にも注目の大人ジャズ歌謡大傑作!
【7"】吹田明日香/ ライク・ア・ヴァージン (warner)
昨今減る一方な洋楽と邦楽の幸福な出会い。80年代まではやっちゃった感などお構いなしのグレイトなカヴァー作品もたくさん存在していました。吹田明日香の「ライク・ア・ヴァージン」もそのひとつかと。ソウルフルなホーンが目立つ若草恵の良質アレンジ&かすれ気味ウィスパー・ヴォイスで聴く、もうひとつの「ライク・ア・ヴァージン」。
【7"】MAKOTO/ ムーンライト・ツイスト (kitty)
80年代の洋楽志向ポップスを探していくと必ず出会う名前、松尾清憲と岡田徹。二人が作曲&編曲でタッグを組んだMAKOTOの「ムーンライト・ツイスト」('82年)はそこはかとないUKの香りが耳を刺激するポップツイストに仕上がってます。歌謡要素と本場の音を絶妙なバランスで混ぜちゃってるの。B面「Good-bye フェアウェル」と併せ、ポップンロール好きにもアピールできそうな1枚。
【CD】渡辺真知子/ feel free (sony)
編曲を担当したドン・グルーシンをして"プロ中のプロ"と言わしめた渡辺真知子の'81年作。カルロス・ヴェガやロベン・フォードといったLAの腕利きによる演奏とファンキーなホーン隊、力強くも繊細さを感じさせる真知子ヴォーカルが絶妙にせめぎあう「恋のフリーウェイ」、どこのクラブ歌手かと思わせるムーディーさに驚かされる大人ジャズ「雨がやむまで待って」の2曲を至高のラグジュアリー・ポップと勝手に認定し、店でプッシュしまくってます(^o^;)
【CDS】宮沢りえ/ 心から好き (sony)
いろいろあった人、宮沢りえ。いろいろあっただけに見落としていた歌手としての魅力を今再発見できているのは藤井さんと『ラグジュアリー歌謡』本のおかげです。サバンナ歌謡好きからも注目を集めるファースト・アルバム、そしてこの'92年作があまりにも素晴らしくて。難波正司によるアシッド・ジャズ〜グラウンド・ビートな編曲に痺れる胸キュンラヴソング。
【CDS】宮沢りえ/ NO TITLIST (sony)
ぶっ飛び少女もう一枚。上記ファースト・アルバムを載せても良かったけど、カップリングの「SHOOTING STAR(new version)」(作詞:麻生圭子、作曲:佐藤準)が絶品なのでこちらを。山本健司の素晴らしい編曲仕事。
【CD】EPO/ う・わ・さ・に・な・り・た・い (BMG)
「真夏の青写真」「雨のめぐり逢い」「夜の寝息」…ラグジュアリー歌謡について考える時に無視できない編曲家、清水信之の仕事っぷりが光るエポの'82年作。ディスク・レビューのお手伝いをすることになった後、すぐに選んだのがエポの歌だったなぁ…なんて思い出しながら。
【CD】EPO/ HI・TOUCH-HI・TECH (BMG)
『う・わ・さ・に・な・り・た・い』では大村憲司と清水信之の二人が編曲を担当してますが、こちらのアルバムでは全曲清水信之が編曲。「こぬか雨」カヴァー、やっぱり良いね。伊東ゆかりへの提供曲セルフカヴァー「赤い媚薬」はドキドキの危うい恋愛事情が垣間見えたり。高見知佳の大ヒット曲をこれまたセルフカヴァーした「くちびるヌード・咲かせます」はエキゾチックに。両面ともNHKで放送してもらえなかったエピソード有り‥。
【CD】井上睦都実/ 恋は水色 (sony)
ほんとはCDシングル載せたかったんだけど今無くてすんません(~_~;) 作詞:井上睦都実、作曲:片岡嗣実、編曲:小西康陽による「ボーイ・フレンド」、ど田舎出身の男の耳に入ってきた最初の"東京音楽"は、振り返ってみるとこの曲だったのかなぁ〜なんて。ぐっとジャジーになるカップリング「東京タワー」(編曲:田島貴男)と併せて、個人的にとても大切な作品。この2曲は昼と夜が如く対になってて、形はCDシングルだけどA面、B面、まるで7吋盤のようだなと気付いたのは最近です。。
【LP】南野陽子/ ブルーム (sony)
自作カセットテープに"陽子・命"とレタリングしたこと、貴方はありますか?嬉し恥ずかしな記憶も針を落とした瞬間に素敵な思い出と変わるレコード。南野陽子の『ブルーム』LPです。A-1「リバイバルシネマに気をつけて」の圧倒的ラグジュアリー感を体験したら、もう貴方もナンノのとりこ!KIDやすひろ-萩田光雄による素晴らしい洋楽風ポップス。90's先取りしちゃってるA-4「兄貴が彼女を連れて来た」もオススメ!
本に載ってるのも載ってないのも混ぜ混ぜで今日店内でかけた曲紹介してみました。簡単そうで奥深い"ラグジュアリー歌謡"、15日に本を手にとって、自分なりの捉え方してみてください!