古めの流行歌7吋をザクッと買取したらば、地域密着盤がたくさん出てきた(とびきり盤がなかった代わりにだけどさ…)ので久々にやっちゃおうかな。ゴトーチ・レコ特集。
ええ、ええ、今回もモチロン誰にも頼まれておりませんが、みたび恥ずかしながら帰ってまいりました…。全国各地に展開するピンポイント音盤〜ご当地レコードの深淵に迫る小企画、ゴトーチ・ア・ゴーゴー めぐりあい地球(テラ)編。しばしのお付合いをばお願いします(懇願)。
【7"】三橋美智也/北海道函館本線 (KING)
始発駅はミッチーの1957年発売のシングル「北海道函館本線」。ご当地レコの録音も数々あるさすがのミッチーですが、やはり自らの出身地・北海道函館市モノとなりますと感慨もひとしおってヤツでありましょう。ローレンローレンローレン…と歌いだしてしまいそうなローハイド歌謡(ほんのりロシアン風味)、なんて思ってしまったけどこっちのが先か。ディミトリ・ティオムキンはミッチーのファンなのか。
【7"】三浦洸一/釧路の駅でさようなら (VICTOR)
北から、そして路線から攻めております。続いて北海道は釧路のご当地レコ、三浦洸一の58年「釧路の駅でさようなら」。最近ではご当地ソングの女王の異名を持つ水森かおりさんもカヴァしてましたな確か。「北」「駅」「別れ」の三拍子で切ない哀愁5102レコの極み。実直な三浦氏の歌唱と妙なトーンのオルガンが更に盛り上げます。ちなみにB面のフランク永井「こいさんのラブ・コール」の美声にもうっとり。
【7"】金田星雄/白い時計台 (KING)
もひとつ北海道から、札幌市時計台モノ。“白い時計台よ変わりはないか”と久々に帰還した故郷の時計台を優しく望む様が浮かびそうな64年の郷愁5102ソング。歌っているのは金田星雄…この方、カネヤンこと金田正一氏の弟君。星雄クンも国鉄スワローズで投手をやっていたプロ選手だったそうですが引退後歌手に転向したとの事。小宮恵子さんのとのデュエットが最も有名でしょうか。この時、齢二十三。若さ皆無だけど誠実そうな歌いっぷりに好感。
【7”】ジョージ・佐藤/燃える恋の雪花火(さっぽろ雪まつり讃歌) (HAMAKURA)
まだあった北海道。副題にもある通りのさっぽろ雪まつりソング。ジョージ・佐藤という方が歌う自主制作レコなのですが作詞・作曲があの浜口庫之助先生!ジンジンだのボンボンだのびゅんびゅんだのとオノマトペ連発のマイナー・サンバ歌謡!いいよ!いいよ!よく見りゃなんとハマクラ・レーベルです。規格番号がHK-1001なので第1号でしょうか。B面では同じくハマクラ作品の石原裕次郎カヴァ「恋の町札幌」もほんのりラテン風に歌ってます。プロフィール欄に“現在、札幌のスナック「ジョージの城」に毎晩ひき語りで出演……”とあるけど名前からして自分の店なんだろな。
【7”】佐々木新一/ねぶた音頭 (KING)
さて青函トンネルを抜け本州に。ラッセー、ラッセー、ラッセーラーの掛け声が聞こえてまいりました。青森県といえばやはりねぶた祭り。「あの娘たずねて」のヒットで有名な佐々木新一が歌う「ねぶた音頭」、委託盤のようですがしっかり出ております。もっとも毎年ご当地ではねぶたの時期に聴かれる有名曲のようですね。甲高い女声のラッセーラーとねぶた囃子でお祭り感も満点。
【7”】バーブ佐竹/霧雨の町盛岡 (COLUMBIA)
少し下って岩手県盛岡市に到着しましたが、こちらでは雨がそぼ降ってきた模様です。寒々しくコートのポケットに手をつっ込んでこちらを見てる人が…ああ!バーブ佐竹さんじゃございませんか。バーブさんの74年発売シングル「霧雨の町盛岡」、尺八の直情的なブロウとバービーの漢気溢れる熱唱に身悶え。歌詞に出てくる夕顔瀬橋、夕顔瀬町という地名から来ているようですがとても美しい名前で印象的ですね。
【7”】及川清三/松山の里 (VICTOR)
そして宮城県。船橋一郎の歌唱によるA面「樅の木だけが知っている」も“奥州仙台 青葉の城に”という歌詞で始まる仙台ご当地歌なのですが、具体的な地名が入ってるB面「松山の里」をピック。地酒・一ノ蔵の産地として、歌手・フランク永井の出身地として有名な宮城県松山町の5102ソング。歌詞には伊達家お家騒動(山本周五郎「樅の木は残った」)のイメージが強く書かれています。お琴つまびく邦楽アレンジ演歌、歌っている及川清三氏は民謡歌手の人かな。節回しがそんな感じです。
【7”】フランク永井・松尾和子/国道18号線 (VICTOR)
その宮城県松山町出身のフランクさんと松尾和子お姉さまが歌う64年シングル「国道18号線」(NTV系同名ドラマ主題歌)も5102モノのひとつでありましょ。群馬県高崎市から新潟県上越市間を走り、関東と上越地方を結ぶ幹線道路。歌の中では東京〜軽井沢間で切ない愛をはこんだり、儚い夢をつないだり、変わらぬ愛を結んだり…とビクターきっての美声デュエットに甘美な恋の演出をしております。吉田正メロディー。
【7”】杉良太郎/東海道は西へトントン (COLUMBIA)
お江戸へ参りました。65年シングル「野郎笠」B面の「東海道は西へトントン」にて杉様 sings 東海道五十三次という事でスタート地点のお江戸日本橋に到着。タイトルよろしく歌の中でトントン西へと進んでいくお座敷調コミカ5102歌ですが、なんと言っても杉様の声の若さ!そして底抜けの陽性!実に愛嬌のある歌であります。これを口ずさみながらなら旅路もそんなつらくない??
【7”】桜井京/新宿港 (CBS SONY)
次にやってきたのは新宿。桜井京というのは「黒い霧の街」の井出せつ子さんの変名。その前は“歌うミス平凡”という名前でもレコードを出してました。そんな桜井京さんの74年シングル「新宿港」、”新宿になぜ港なのか?と思ったら“♪ひとの涙が海となり いつかその名も新宿港”との事。作詞を寺山修司が担当してます。しっとりとした演歌よりの歌謡曲ですが、サビ付近で30cmくらいの波に乗ったよな微グルーヴ展開を少しだけみせるのは編曲・高田弘の仕業でしょう。
【7”】八代亜紀/モール・イセザキ (TEICHIKU)
よっとここらでお買物に寄りましょ。横浜・伊勢佐木町のイセザキ・モールにやって来ましたよ。どこからともなく八代亜紀ちゃんのジャズ歌謡「モール・イセザキ」が聴こえてきます。伊勢佐木という事で青江三奈ちっくなブルースの香りもほんのり漂いますが、ポップス調の八代亜紀ヴォーカルはチャーミングさが倍増されるので柔らかく優しく響きますね。名曲です。音もジャケも委託盤っぽいのにしっかり市販されてるんだなぁ。
【7”】すわえいじ/恋の上野駅 (東宝)
びゅーんと中部を越えまして着いた着いたよ三重県に。上野って東京の上野かと思ったら城下町・伊賀上野のことでした。すわえいじさん、ビシッと襟ごく広の白ジャケットをお召しになっておられますが存じ上げません…。ググっても同名異字の釣り名人しか引っかからない(;´Д`)東宝レコ市販盤だから自主制作でもないし…と思いつつ「恋の上野街」を聴いてみたらば実によく出来たリズム演歌。はねた感じもあるし演奏も手堅い。ご当地の名跡・街の情景に恋の描写もからめちゃって、なんだThis is 5102レコじゃないの!
【7”】西田佐知子/恋のお初天神 (POLYDOR)
伊賀忍者の忍び足で辿り着いたは、浪花・お初天神でっせー。とはいえ「もうかりまっか」「ぼちぼちでんな」だのとは言いまへん。今日はしっとりお上品に行きますえ。西田佐知子サマが歌う夜のムーディー・ナンバー「恋のお初天神」(ジャケボロすいません・・)はどないですやろ。近松門左衛門「曽根崎心中」ゆかりの露天神社、通称・お初天神さんのお歌よ。さっちゃんの“やっぱりうちはお人好しやったんや…”など台詞部分は大阪出身だけあってほんまええ感じ。シックな大阪もええもんでしょ。
【7”】二村定一/塩田小唄 (VICTOR)
橋を渡って四国へ突入。香川県は坂出市の市制定歌ありました。日本流行歌歌手のパイオニアとも言うべき二村定一が歌う「塩田小唄」。元々1930年にSPで発売されているようですね。ボードヴィル調の牧歌的ジャズ小唄。かつて宇多津町周辺を中心に展開されていたという塩田ののんびりした情景が浮かぶ、飾り気のないヴォーカルもまた素晴らしいですのね。委託制作盤。
【7”】杉ひろし、只野よしひことルパン三世/尾道ブルース (NRCレコード)
大林宣彦好きとしてはやはり憧れの街、広島県尾道。また得体の知れぬ自主盤がやって来て困惑するところですが、尾道生まれの杉ひろしによる「尾道ブルース」。プロフィールに”東京で久保浩、松島あきら等芸能人と活躍”とあるが真偽の程は…。只野よしひことルパン三世というスナック・バンドらしき人たちを率いて歌う演歌ブルース。録音質の悪さがある意味微笑ましいです。ジャケは最高。
【7”】三界りえ子/永良部百合の花 (TEICHIKU)
巡り巡って九州最南端。奄美に到着。「島育ち」で知られる作曲家三界稔氏の娘、三界りえ子が歌う奄美島唄風流行歌をここではピックアップしましょう。三味線が軽快に響くなんとも楽しい歌。酒飲みながら聴いたら踊っちゃうなぁ〜。沖縄の島唄と似ているようでちょいと違うんですね。今後の研究対象に決定!
【7”】三沢あけみ/オキナワの恋 (VICTOR)
北海道から旅してついに沖縄までやってきた!日本縦断なり(途中割と飛ばしたけどね・・)。最後はふっくら美人、三沢あけみが歌う沖縄の悲恋歌を。本土通いかアメリカ行きか 白いつばさのエア・ポート♪沖縄でしか生まれない歌詞にしんみり・・。なんだけど曲調は割りと明るめで重たさ皆無の流行歌。沖縄の血は入ってないはずなんだけど胸に凍みるのはなぜなのかしらん。名曲。
さて本日も長々とお付合いアリガトございました。ううむまた入荷したらやるつもりではおるのですが、一年に一回くらいでいいや。の難産。かくして5102レコ全国制覇の道はまだまだ続く、わけであります。
今回のレコもナカレコ謹製5102ソング・マップに追加しておきましたよ。お時間に余裕のある方ぜひぜひ。
より大きな地図で 巡って巡って5102(ゴトーチ)ア・ゴーゴー!! を表示
ニッポン全国・津々浦々で
ヒトフシうなればお国自慢
お皿回してはじまる旅だぜ
巡って巡って5102(ゴトーチ)ア・ゴーゴー!
ヒトフシうなればお国自慢
お皿回してはじまる旅だぜ
巡って巡って5102(ゴトーチ)ア・ゴーゴー!
ええ、ええ、今回もモチロン誰にも頼まれておりませんが、みたび恥ずかしながら帰ってまいりました…。全国各地に展開するピンポイント音盤〜ご当地レコードの深淵に迫る小企画、ゴトーチ・ア・ゴーゴー めぐりあい地球(テラ)編。しばしのお付合いをばお願いします(懇願)。
【7"】三橋美智也/北海道函館本線 (KING)
始発駅はミッチーの1957年発売のシングル「北海道函館本線」。ご当地レコの録音も数々あるさすがのミッチーですが、やはり自らの出身地・北海道函館市モノとなりますと感慨もひとしおってヤツでありましょう。ローレンローレンローレン…と歌いだしてしまいそうなローハイド歌謡(ほんのりロシアン風味)、なんて思ってしまったけどこっちのが先か。ディミトリ・ティオムキンはミッチーのファンなのか。
【7"】三浦洸一/釧路の駅でさようなら (VICTOR)
北から、そして路線から攻めております。続いて北海道は釧路のご当地レコ、三浦洸一の58年「釧路の駅でさようなら」。最近ではご当地ソングの女王の異名を持つ水森かおりさんもカヴァしてましたな確か。「北」「駅」「別れ」の三拍子で切ない哀愁5102レコの極み。実直な三浦氏の歌唱と妙なトーンのオルガンが更に盛り上げます。ちなみにB面のフランク永井「こいさんのラブ・コール」の美声にもうっとり。
【7"】金田星雄/白い時計台 (KING)
もひとつ北海道から、札幌市時計台モノ。“白い時計台よ変わりはないか”と久々に帰還した故郷の時計台を優しく望む様が浮かびそうな64年の郷愁5102ソング。歌っているのは金田星雄…この方、カネヤンこと金田正一氏の弟君。星雄クンも国鉄スワローズで投手をやっていたプロ選手だったそうですが引退後歌手に転向したとの事。小宮恵子さんのとのデュエットが最も有名でしょうか。この時、齢二十三。若さ皆無だけど誠実そうな歌いっぷりに好感。
【7”】ジョージ・佐藤/燃える恋の雪花火(さっぽろ雪まつり讃歌) (HAMAKURA)
まだあった北海道。副題にもある通りのさっぽろ雪まつりソング。ジョージ・佐藤という方が歌う自主制作レコなのですが作詞・作曲があの浜口庫之助先生!ジンジンだのボンボンだのびゅんびゅんだのとオノマトペ連発のマイナー・サンバ歌謡!いいよ!いいよ!よく見りゃなんとハマクラ・レーベルです。規格番号がHK-1001なので第1号でしょうか。B面では同じくハマクラ作品の石原裕次郎カヴァ「恋の町札幌」もほんのりラテン風に歌ってます。プロフィール欄に“現在、札幌のスナック「ジョージの城」に毎晩ひき語りで出演……”とあるけど名前からして自分の店なんだろな。
【7”】佐々木新一/ねぶた音頭 (KING)
さて青函トンネルを抜け本州に。ラッセー、ラッセー、ラッセーラーの掛け声が聞こえてまいりました。青森県といえばやはりねぶた祭り。「あの娘たずねて」のヒットで有名な佐々木新一が歌う「ねぶた音頭」、委託盤のようですがしっかり出ております。もっとも毎年ご当地ではねぶたの時期に聴かれる有名曲のようですね。甲高い女声のラッセーラーとねぶた囃子でお祭り感も満点。
【7”】バーブ佐竹/霧雨の町盛岡 (COLUMBIA)
少し下って岩手県盛岡市に到着しましたが、こちらでは雨がそぼ降ってきた模様です。寒々しくコートのポケットに手をつっ込んでこちらを見てる人が…ああ!バーブ佐竹さんじゃございませんか。バーブさんの74年発売シングル「霧雨の町盛岡」、尺八の直情的なブロウとバービーの漢気溢れる熱唱に身悶え。歌詞に出てくる夕顔瀬橋、夕顔瀬町という地名から来ているようですがとても美しい名前で印象的ですね。
【7”】及川清三/松山の里 (VICTOR)
そして宮城県。船橋一郎の歌唱によるA面「樅の木だけが知っている」も“奥州仙台 青葉の城に”という歌詞で始まる仙台ご当地歌なのですが、具体的な地名が入ってるB面「松山の里」をピック。地酒・一ノ蔵の産地として、歌手・フランク永井の出身地として有名な宮城県松山町の5102ソング。歌詞には伊達家お家騒動(山本周五郎「樅の木は残った」)のイメージが強く書かれています。お琴つまびく邦楽アレンジ演歌、歌っている及川清三氏は民謡歌手の人かな。節回しがそんな感じです。
【7”】フランク永井・松尾和子/国道18号線 (VICTOR)
その宮城県松山町出身のフランクさんと松尾和子お姉さまが歌う64年シングル「国道18号線」(NTV系同名ドラマ主題歌)も5102モノのひとつでありましょ。群馬県高崎市から新潟県上越市間を走り、関東と上越地方を結ぶ幹線道路。歌の中では東京〜軽井沢間で切ない愛をはこんだり、儚い夢をつないだり、変わらぬ愛を結んだり…とビクターきっての美声デュエットに甘美な恋の演出をしております。吉田正メロディー。
【7”】杉良太郎/東海道は西へトントン (COLUMBIA)
お江戸へ参りました。65年シングル「野郎笠」B面の「東海道は西へトントン」にて杉様 sings 東海道五十三次という事でスタート地点のお江戸日本橋に到着。タイトルよろしく歌の中でトントン西へと進んでいくお座敷調コミカ5102歌ですが、なんと言っても杉様の声の若さ!そして底抜けの陽性!実に愛嬌のある歌であります。これを口ずさみながらなら旅路もそんなつらくない??
【7”】桜井京/新宿港 (CBS SONY)
次にやってきたのは新宿。桜井京というのは「黒い霧の街」の井出せつ子さんの変名。その前は“歌うミス平凡”という名前でもレコードを出してました。そんな桜井京さんの74年シングル「新宿港」、”新宿になぜ港なのか?と思ったら“♪ひとの涙が海となり いつかその名も新宿港”との事。作詞を寺山修司が担当してます。しっとりとした演歌よりの歌謡曲ですが、サビ付近で30cmくらいの波に乗ったよな微グルーヴ展開を少しだけみせるのは編曲・高田弘の仕業でしょう。
【7”】八代亜紀/モール・イセザキ (TEICHIKU)
よっとここらでお買物に寄りましょ。横浜・伊勢佐木町のイセザキ・モールにやって来ましたよ。どこからともなく八代亜紀ちゃんのジャズ歌謡「モール・イセザキ」が聴こえてきます。伊勢佐木という事で青江三奈ちっくなブルースの香りもほんのり漂いますが、ポップス調の八代亜紀ヴォーカルはチャーミングさが倍増されるので柔らかく優しく響きますね。名曲です。音もジャケも委託盤っぽいのにしっかり市販されてるんだなぁ。
【7”】すわえいじ/恋の上野駅 (東宝)
びゅーんと中部を越えまして着いた着いたよ三重県に。上野って東京の上野かと思ったら城下町・伊賀上野のことでした。すわえいじさん、ビシッと襟ごく広の白ジャケットをお召しになっておられますが存じ上げません…。ググっても同名異字の釣り名人しか引っかからない(;´Д`)東宝レコ市販盤だから自主制作でもないし…と思いつつ「恋の上野街」を聴いてみたらば実によく出来たリズム演歌。はねた感じもあるし演奏も手堅い。ご当地の名跡・街の情景に恋の描写もからめちゃって、なんだThis is 5102レコじゃないの!
【7”】西田佐知子/恋のお初天神 (POLYDOR)
伊賀忍者の忍び足で辿り着いたは、浪花・お初天神でっせー。とはいえ「もうかりまっか」「ぼちぼちでんな」だのとは言いまへん。今日はしっとりお上品に行きますえ。西田佐知子サマが歌う夜のムーディー・ナンバー「恋のお初天神」(ジャケボロすいません・・)はどないですやろ。近松門左衛門「曽根崎心中」ゆかりの露天神社、通称・お初天神さんのお歌よ。さっちゃんの“やっぱりうちはお人好しやったんや…”など台詞部分は大阪出身だけあってほんまええ感じ。シックな大阪もええもんでしょ。
【7”】二村定一/塩田小唄 (VICTOR)
橋を渡って四国へ突入。香川県は坂出市の市制定歌ありました。日本流行歌歌手のパイオニアとも言うべき二村定一が歌う「塩田小唄」。元々1930年にSPで発売されているようですね。ボードヴィル調の牧歌的ジャズ小唄。かつて宇多津町周辺を中心に展開されていたという塩田ののんびりした情景が浮かぶ、飾り気のないヴォーカルもまた素晴らしいですのね。委託制作盤。
【7”】杉ひろし、只野よしひことルパン三世/尾道ブルース (NRCレコード)
大林宣彦好きとしてはやはり憧れの街、広島県尾道。また得体の知れぬ自主盤がやって来て困惑するところですが、尾道生まれの杉ひろしによる「尾道ブルース」。プロフィールに”東京で久保浩、松島あきら等芸能人と活躍”とあるが真偽の程は…。只野よしひことルパン三世というスナック・バンドらしき人たちを率いて歌う演歌ブルース。録音質の悪さがある意味微笑ましいです。ジャケは最高。
【7”】三界りえ子/永良部百合の花 (TEICHIKU)
巡り巡って九州最南端。奄美に到着。「島育ち」で知られる作曲家三界稔氏の娘、三界りえ子が歌う奄美島唄風流行歌をここではピックアップしましょう。三味線が軽快に響くなんとも楽しい歌。酒飲みながら聴いたら踊っちゃうなぁ〜。沖縄の島唄と似ているようでちょいと違うんですね。今後の研究対象に決定!
【7”】三沢あけみ/オキナワの恋 (VICTOR)
北海道から旅してついに沖縄までやってきた!日本縦断なり(途中割と飛ばしたけどね・・)。最後はふっくら美人、三沢あけみが歌う沖縄の悲恋歌を。本土通いかアメリカ行きか 白いつばさのエア・ポート♪沖縄でしか生まれない歌詞にしんみり・・。なんだけど曲調は割りと明るめで重たさ皆無の流行歌。沖縄の血は入ってないはずなんだけど胸に凍みるのはなぜなのかしらん。名曲。
さて本日も長々とお付合いアリガトございました。ううむまた入荷したらやるつもりではおるのですが、一年に一回くらいでいいや。の難産。かくして5102レコ全国制覇の道はまだまだ続く、わけであります。
今回のレコもナカレコ謹製5102ソング・マップに追加しておきましたよ。お時間に余裕のある方ぜひぜひ。
より大きな地図で 巡って巡って5102(ゴトーチ)ア・ゴーゴー!! を表示