中古レコ屋のあくび指南〜のんびり音を聴きませう ナカ2号店のブログ

大阪・難波にある中古レコード店 レコードショップNAKA2号店のブログです。絶賛音盤買取強化中!お問合せはTEL、メールにてお気軽にどうぞ。

カテゴリ: EP/7inch

本日の新入荷は7吋。カッコイイからとんちんかんまで各種取り揃えております。

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【7"】ミッキー・カーチス/それだけの幸せ (PHILIPS/VERTIGO)
細野晴臣、アラン・メリル、大野克夫らが参加したミッキー・カーチスの72年発売の1stソロ・アルバム「耳」からのシングル「それだけの幸せ」を。作詞に山上路夫を起用し優しく柔らかい雰囲気が漂うフォーキーなソフトロックの名曲、サムライ時代とは随分印象が違いますね。オーガニックなピアノの響きがすごく素敵で、自身がプロデュースしたGAROや成田賢らのマッシュルーム・レーベルの音を思わせます。B面「また陽がおちる」もソウルを湛えたSSW風のピアノ・バラードで、こちらは同じマッシュルームでも小坂忠的。70年代は確かにミッキー・カーチスの時代だと確信する1枚。天才!美品 2000円


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【7"】THE WHITE PLAINS / My Baby Loves Lovin' (KING/DERAM)
続いて英国バブルガム・ポップからの刺客〜トニー・バロウズ在籍のスウィートなポップ・グループ、ホワイト・プレインズのシングル「恋に恋して」が登場。70年代を代表する英国ポップのライターコンビ、ロジャー・クック&ロジャー・グリーナウェイの作品で、胸にキュンキュン来るはじけるポップ・ナンバー!ヴォーカルはこの時バンドに加入していたロジャー・グリーナウェイが担当してます(後にバロウズもエジソンライト・ハウスでこの曲をカヴァしていますが)。ハンドクラップとアカペラ美コーラスが素晴らしいB面「ショウ・ミー・ユア・ハンド」も素敵すぎ。美品 2000円



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【7"】弘田三枝子/かっこいいツイスト (TOSHIBA)
弘田三枝子の62年発売のシングル「かっこいいツイスト」も到着ですよー!ミコたんのカヴァ・ポップスの中でもNo.1のカッコ良さの呼び声高いこの曲はダリダやカテリーナ・ヴァレンテのカヴァでも知られていますが、リチャード・アンソニーがフランスでヒットさせた「La leçon de twist」がオリジナルです。ゲイスターズ・オーケストラの超ゴキゲンな演奏を従え、パンチ・ミコ…いやいやトゥイスティン・ミコが全開!最高にカッコイイA面も然る事ながら、ヘレン・シャピロをカヴァしたB面「一度だけのあやまち」も素晴らしいのです。たっぷりとしたロッカ・バラード、派手さはないけどミコのミドル・テンポは本当に絶品だと思う。赤盤・盤に軽いスレ。3000円


minamiyoko
【7"】南陽子/誘惑 (RCA)
“噂の天使”ミニスカ・ビューティ南陽子たんの73年発売の2ndシングル「誘惑」も超絶カッコいいナンバーなのであります!作詞:阿久悠×作曲:小林亜星×編曲:高田弘の素ン晴らしいお仕事。70年代っぽいヨーロピアン・フォークな導入はわりと普通かなぁと思っていたら!サビに突入するや否や火がついた蛇の様に暴れまくるベースのグルーヴィ超展開に完全KOされました。めっちゃくちゃカッコいい!ソウルとフェロモンの同居する陽子たんの歌声も素晴らしいです。真逆の毛色が可愛らしいソフトロック名曲のB面「月夜のいたずら」(同コンビ)も激しくオススメします。盤に薄いスレ。2000円


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【7"】シャネル・ファイブ/ヘイ!マダム (KING)
シャネル・ファイブの77年発売「ヘイ・マダム」も新着です。彼らは藤本卓也作の「稚内ブルース」でデビューしたコーラス・グループ、原みつるとシャネル・ファイブ(原みつるは「愛の狩人」や「東村山音頭」で知られる平田満の旧芸名)を前身に持つバンドで、この「ヘイ・マダム」は平田満が脱退し単独名義となって初のシングル。小気味の良いシャッフル・ビートが最高なオールディーズ・ブギ歌謡、ムードコーラスやってたとは思えない華麗なる転身ぶりです。ヴォーカル(新田憲幸という方)の声がここでもまた小坂忠っぽいよ!ポップンなツイスト調のB面「惚れて振られて又惚れて」も必聴であります。B面の頭付近にプレスミス(2〜3回プチ・ノイズ入る程度)あり。800円


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【7"】小笠原まりこ/聖徳太子様 (TOSHIBA)
カルト歌謡が出てまいりました。NETテレビで放送されていた黒柳徹子司会のワイドショー番組「13時ショー」のワン・コーナー“夜の名物マスターかくし芸大会”(ヤダなんてカルト!)の優勝者、秋月米造の作品を吹き込んだもの…ジャケット左写真が氏です。東芝委託(4Rs規格)の自主制作盤、優勝記念かなにかかな?小笠原まりこが歌う「聖徳太子様」は小唄調と沖縄エイサー(イーヤーサーサー!)が合わさったような不思議ソング。♪お金がなければラリルレラリルレランランラン〜などと意味不明の事を(ry、もとい金にまつわる思いを聖徳太子に宛て歌ってます。冒頭や曲中に作者の秋月氏自らによる台詞が入るのですが、そのスナック芸というか“安さ”がもうたまりまへん!聖徳太子に「太子どのォォー」(もののけ姫「エボシ殿ー」のテンションで)って言うかえ?素晴らしき昭和カルトの世界。1200円

※秋月米造でググッたらなんと今年の3月の「ぶらり途中下車の旅」(旅人:田山涼成)に出演されていたよ!スナック経営兼発明家の86歳!ご健在だご健在。しかも「聖徳太子様」ロボット作ってるー!スナック芸、ここに連綿と続いておりました(涙)→詳細は番組HPで。


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【7"】ガッツ石松/石松おとこ節 (徳間/ミノルフォン)
さて最後もカルトな昭和音盤を。ガッツ石松が74年に発売した歌手デビュー・シングル「石松おとこ節」が入荷しております。いやーもう多くを語るべくもないですね、コレは。ジャケットからして最高としか言いようがありません。こちらにもやはり語りが収録(カルト歌謡に語りは付き物ですな)されていて、あの独特の訛りで“男は滅多に泣かないもんだ 泣く時は生きるか死ぬかの土壇場だけよ”となかなかに染み入る事をおっしゃってるのですが、いつ「OK牧場!」と言い出すか気になってそれどころではありません。歌の方も朴訥とした人柄が現れております。ウン、OK牧場。結構レアーです。盤にごく薄いスレ 2500円

バタバタしとります・・。今日はシングル1枚だけご紹介。とっても素敵なレコードです!

woodpecker
【7"】ウッドペッカー/ 潮騒のサンバ[B面] (sony)
藤本房子が在籍したカレッジ・フォーク〜ソフト・ロック・グループ、ウッドペッカーの'70年作。フォーキーなA面「涙のない国へ行こう」もかなりいい曲なんですが(クニ河内のアレンジが実にモダンなのです)、やはりこのレコードはB面に注目しなくちゃいけません!作詞:山上路夫、作・編曲:田辺信一、和モノ好きにはザ・サンホセによるインスト・カヴァーのほうでお馴染みかも。程よいボッサ・アレンジと溌剌としたコーラス(女性の声がかなり高い!)、イントロから最後まで跳ね続けるパーカッションに心地良いソフロ感を醸しだすホーンとギター・・・見事な出来!ほんと最高っす!!
ジャケット良好、盤も若干のスレありますが問題ないと思います。3800円

新着のシングル盤から少しだけ。フォークっぽいの多いです。

akaitori
【7"】赤い鳥/ 人生 (alfa)
赤い鳥のデビュー・シングル。アルファがまだ日本コロムビア配給時のレコードですね。作詞:山上路夫、作曲:不詳。大野雄二が編曲してる!んですが曲の方は民音フォークど真ん中な感じです。カップリング「赤い花白い花」のほうはアコギの響きが心地良いフォーク・ポップ。ソフトロックのコンピに入れてもまあ耐えれるかな。こちらも大野雄二の編曲。盤少スレ程度、ジャケット多少シワ有ります。2500円


tanioka toshio
【7"】谷岡としおとトム・アンド・ジェリーズ/ 鳩のいない村 (toho)
作曲家としても活躍された谷岡としお率いるトム・アンド・ジェリーズの'72年作。映画「にっぽん三銃士」(小林桂樹、ミッキー安川、岡田啓介出演)よりと書かれてるので、劇中で使用された曲なのでしょう。作詞:五木寛之、作曲:佐藤勝、編曲:谷岡としお。ヘヴィーな歌詞とカントリー・バラード調のサウンド、サビで何故かベースがうねります・・。カップリング「あにまる」は谷岡氏自作のフォーク・ロック。サビでこれまた何故かうねるベースが!さらにファズ・ギターまで登場する怪曲。こっちのほうがおもしろいなぁ〜。オススメはB面です! 盤に少々スレ、ジャケット右下に折れあります。1800円


violets
【7"】風鈴/ サマー・ブギ[B面] (teichiku)
よしだたくろう作詞・作曲で有名なA面もいい曲なんですが、やはりこのレコードはB面の「サマー・ブギ」に注目です。作詞:田谷静恵、作・編曲:栗田俊夫による、水着と海と日焼けした肌と波と恋のリズムを歌ったノリノリ・ブギー・ソング!すげーおもろいす!!歌詞の能天気具合なんてGSソングに匹敵しますぞ。盤少スレ程度、ジャケット裏に少しシミ有ります。2500円


iwabuchi riri
【7"】岩渕リリ/ 日曜日の午後 (victor)
「サルビアの花」でお馴染み、岩渕リリさんの'73年作。作詞・作曲:青木汎、編曲:萩田光雄。初期シンシアを思わせる、ひたすらに明るいガール・ポップ!SFシリーズの印象まるでありません・・。カップリング「道を求めて」(作詞・作曲:高木麻早)も同路線、ジャジーに響くピアノの音色が素敵なのよ!盤少スレ程度、ジャケット良好です。1000円

さぁ今日のブログ。悩みに悩んだ末にプティ特集、グラン・レヴュー・タカラヅカを開催。

言わずと知れた日本が誇る女性劇団、宝塚歌劇団でございます。兵庫県宝塚市を本拠地とし、1914年の初公演から今も変わらずその人気を保つミュージカル・レヴュー集団。レコードのリリースも数多くあるヅカ・ポップスの深淵に少しだけ足を踏み入れてみませんこと。とっても懐深くってよ、オホホホホ。

duka_theme【EP】宝塚テーマ・ソング (東宝)
まずはのっけということであの有名なテーマソング「すみれの花咲く頃」を押えておかねば。宝塚歌劇団の生徒による合唱、規律の正しさがしのばれる美しいコーラス。EDで歌うのかな?「さよなら皆様」という曲もなかなか素晴らしい。出演できるのは宝塚音楽学校の卒業生(未婚に限る・退団後の再編入不可)のみという純粋培養な世界…、一般のポップス界と少し違った空気が流れていて意外と面白いのです。

duka_kou_girlsoh【7"】甲にしき/ガールス・オー!ガールス (COLUMBIA)
68年発売の宝塚グランド・ショー「ガールス・オー!ガールス」から花組男役トップの甲にしきが歌う同名主題歌を。これはご存知の皆様も多いことでしょう、60年代好きにはどストライクなビート全開GS歌謡の大名曲であります。金井克子とレ・ガールズが歌っていてもおかしくない。サキソフォンのブロウやマッドなオルガン・プレイも最高な一曲です。純粋培養なだけでなくちゃんとその時々の流行やリズムを取り入れているのが素敵。麻鳥千穂の歌うB面「太陽のイブ」はクールなボッサでこちらもグレイト。

duka_kou_aisuru【7"】甲にしき/愛するあまりに言えなくて[B面] (東宝)
続いても甲にしきさん。70年発売のシングル「星くずになるわたし」のB面「愛するあまりに言えなくて」もメロウなボッサでなかなかの佳曲。ミュージカル俳優は大仰な歌い方が時に食傷気味になる事も多いのですが(そういう理由で敬遠してる人も少なくないのでは?)、ボッサという事で歌い上げる感じもなくしっとりと落ち着いた雰囲気なのがいいです。イントロのチェンバロとサビから躍り出るボンゴが印象的な安井かずみ作詞・宮川泰作曲。ヅカの座付き作家の作品だけじゃないんですね!

duka_kou_carnaval【7"】甲にしき/カルナバル・ド・タカラヅカ (東宝)
もいっちょ甲にしき攻め。これも70年代前半あたりのシングル、グランド・レビュー「カルナバル・ド・タカラヅカ」の同名主題歌。もう題名通りでまったりとパーカッションの利いたサンバちっくなラテン・リズムにのせ、“カルナバールゥだよぉータカラーヅーカー”と宝塚の祭りを歌いまくっています。ヅカ版北島三郎「まつり」か、はたまたヅカ版マツケン・サンバかといった感じ。かなりレビューっぽいです!私これ結構好き。

duka_miwa_esqire【7″】美和久百合/エスカイヤ・ガールズ (COLUMBIA)
続きましてまた少し遡って65年発売のグランド・ショー「エスカイヤ・ガールズ」から花組娘役トップの美和久百合が歌う同名主題歌をばご紹介。みわ・さゆり読むのかと思ったらみわひさ・ゆりさんとの事。ビッグ・バンドをバックにスウィンギンに決めています。ちょっと江利チエミっぽいかな。少し抑制を効かせた時の歌い方が抜群です。ヅカきってのコメディエンヌ那智わたる嬢の歌うB面「わたしはリュシエンヌ」も面白い。なんでリュシエンヌ関西弁みたいな。

duka_koduki_johnny【7″】上月晃/港のジョニー[B面] (COLUMBIA)
続いて元星組トップ・スターの上月晃(こうづき・あきら、通称ゴンちゃん)の69年発売シングル「夜明けの砂丘」のB面「港のジョニー」もこれまた素晴らしいじゃないの。こちらは津和のり子も真っ青のブルース歌謡でございます。イントロのアコギがめちゃ渋くてかっこいいですね。男役だけあって歌声がしっかりしているので、ブルース歌謡を歌っても酔いどれ感・やさぐれ感よりもカサノヴァっぽさが際立っているのが興味深いですね。なんとなく今落ちぶれてはいるが元は良家の出身なのさ、とかそんな感じ。

duka_maho_inorou【7″】真帆志ぶき/祈ろう愛を (東宝)
お次はミュージカル・ファンタジー「愛のコンチェルト」主題歌の「祈ろう愛を」を歌う真帆志ぶき様。ひ、久本さん…と呼びかけそうになる心をグッと堪えてプレイ。冒頭の語りにも似た独唱の重苦しさにこれはダメかと諦めかけたその時でした!烈火の如くグルーヴが炸裂、極上のソフトロック・グルーヴ紡ぎ出すじゃないの。キャー!これだからレコ堀りはやめられない。志ぶき嬢のやや歌い上げ歌唱が気になるものの、暴れまわるベースとピアノ、均整の取れたブラス、歌うようなフルートの前にはまったく気になりませんでした。なんというヅカショック!名曲発見です。

duka_nachi_siawase【7″】那智わたる/幸せを呼ぶ (COLUMBIA)
グランド・レビュー「夢を売る妖精たち」よる那智わたるの歌う主題歌「幸せを呼ぶ」も捨て置けない素敵なナンバー。シンプルなピアノ・トリオとストリングスで贈るとてもキュートでスウィートなソフトロック。「幸せを呼ぶ」というたいとるそのままに幸福感の漂うハートウォームな歌、中村八大っぽい感じですね。作曲は中元清純という宝塚の座付き作曲家の方ですが。那智わたるの声はあまり宝塚らしくないというか、少しハスキーがかっていて歌い方や節回しも歌謡曲歌手風なのでとても聴きやすいです。

duka_haruna_love【7″】榛名由梨/ LOVE! (東宝)
最後は月組・花組男役トップ・スターの榛名由梨さんによる舞踊集「日本の恋詩」主題歌の「LOVE!」でございます。こちらもフォーキーな70年代ソフトロックで、榛名嬢のソフトな歌い方もすごく好感の持てる一曲。ただそれだけでも十分に良い曲で、本当に何度見聴きたくなるような魅力をもったナンバーなのですがただで終わらないところがヅカ・ポップス!レビューのタイトルが「日本の恋詩」だからなのかわかりませんが、盛り上がりを見せるサビで突然に鼓と和笛が登場!!ソフトロックにのっかるグルーヴィなポンポンポン!という鼓のサウンドはシュールという以外に何と言えば…。この折衷感!さすがは宝塚といった証。

ヅカ・ポップスの魅力、少しでもお分かりいただけましたでしょうか?いやぁ音楽と言えど食わず嫌いはいけませんね。まだ見ぬ新しい音楽の扉を閉ざしてしまうことに。自戒の意味も込めて今日の特集は身に沁みました。


本日の新入荷です。やっぱり7吋が好き。

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【7"】モップス/ベラよ急げ (VICTOR)
サイケデリック・ロック・バンド、モップス!!68年発売の2ndシングル「ベラよ急げ」がやって来ました。狂おしいまでの暗黒ファズ・ギターが炸裂するイントロは何度聴いてもドキドキと焦燥感がとまらない名フレーズ。GSバンドらしい骨太なビート歌謡に乗せる鈴木ヒロミツのレイジィなヴォーカルがたまらないです。作詞を1stシングル「朝まで待てない」に続き阿久悠が、作曲を大野克夫が担当。シタールがサイケデリックに鳴り響く村井邦彦作曲のB面「消えない想い」も要注目です。3000円


68年の映画「こわしや甚太」から。


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【7"】平田隆夫とセルスターズ/生きながらブルースに葬られ (徳間DAN)
新生・平田隆夫とセルスターズの74年発売シングル「生きながらブルースに葬られ」※ジャニスのカヴァではありません。女性Vo.が一人に…、誰でしょうかこの方は。初期の頃と随分と雰囲気が変わってますが、セルスターズらしいアップ・テンポのソウル・ロック meets ラテン in ナイトクラブ(場末)という感じの名曲。ドタバタした力強いドラムとブンブン響くベース、小気味良いブラスと切れのある平田隆夫氏のピアノがアクセントになっていて素晴らしいです。女性ヴォーカルは激唱系で情感に欠けるかなぁという気もするのですが(そういう歌なので仕方ない)、何度も聴く内に癖になってきます。グルーヴィなオルガンがかっこいいB面「別れの絆」もオススメ。「ハチの…」「Baby」「悪魔がにくい」以外は意外と出にくいセルスターズです。1800円


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【7"】江利チエミ/旅立つ朝 (KING)
江利チエミの「旅立つ朝(あした)」が来ましたー!!チエミ・イン・ソフトロック!大好きな曲、大好きなレコード。71年にロサンゼルスで録音された村井邦彦作曲のソフトロック大傑作であります。“この世にはピンク色のお休みの日があるものさ”という保富康午のなんともドリーミィな歌詞とチエミの優しく伸びやかな歌声が至高の一曲。ジミー・ハスケルが編曲を、演奏をハル・ブレインとロスアンゼルス・ポップスが担当した夢のようにゴージャスな共演です。解説にはハル・ブレインのみ明記してありますが、ベースはジョー・オズボーンじゃないの?ギターはマイク・ディージーかなぁ?など妄想も膨らむ膨らむ。B面「明日に生きる女」もド名曲、三十路女には涙なくして聴けません。心のジュークボックスに常備。70年代に花開いた日本とロス、ポップスの奇蹟ですね。1300円
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【7"】安藤昇/はぐれ町 (CANYON)
安藤昇の70年発売シングルから「はぐれ町」も入荷してます。見よ!この鋭すぎる目つき、光のない眼差し、暗黒街の男。ちらりと一瞥されただけで殺されそうです、ガクガク…。ドス声が似合いそうな裏街感なのですが、組長の透明感さえ感じる美声で歌われちゃうと途端に都会的な香りがしてくるから素敵。申し訳なさげな巻き舌も孤独を煽るペットのむせびも本当素晴らしいな。“めくるカードのスペードに 悪いさだめを教えられ そこまで来ているおしまいを 待っているよなはぐれ町”(阿久先生!)、ヒィィしびれる。これは演歌じゃなくて男のブルーズだ!1800円
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裏ジャケもしびぃ。

ちょいとバタついてます。新着のシングル盤から少しだけご紹介。

misora hibari
【7"】美空ひばり/ ロマンチックなキューピット (columbia)
お嬢の'62年作。作詞・作曲:加藤和枝。あまり多くはない、美空ひばり自作曲のひとつですね。青いお空に ぽっかりと〜♪ 原信夫とシャープス・アンド・フラッツの軽快なビッグ・バンド・ジャズに乗せて歌うお嬢がとっても素敵!演歌に行かずポップスやジャズをずっと歌って欲しかったなぁ・・と思うことしばし。ジャケット良好、盤に薄いスレ少しだけ有。3800円


yaizumi ayuko
【7"】八泉鮎子/ はぐれ雲 (daiei)
きました〜、大映レコード!'67年発売、女優八泉鮎子が歌う映画「悪名十八番」挿入歌。はぐれ雲でも 連れがある・・・売った悪名 どこで散る♪いや〜、濃いっす!先日入荷したCD「幻の名盤解放歌集・大映レコード野望篇」に収録されてましたが、まさかレコード入ってくるとは。歌だけ聴くより、やはりジャケットと揃ったほうが圧倒的にインパクトがある!盤に少々スレ有、3800円


atsumi mari
【7"】渥美マリ/ 可愛い悪魔 (daiei)
もいっちょ大映レコードものを。脱ぐ女優の最高峰に位置する渥美マリさんの'70年作。思いっきり横乳見せてるジャケットだけでご飯三杯食べれますが、単純にいい曲なんですよね。作詞:橋本淳、作曲:筒美京平だもんね、悪いはずはない。歌に過剰なエロを期待してはいけません。ちょっと可愛いくらいの印象、真面目に制作されたことが伺える歌唱です。ジャケット良好、盤に細かいスレあります。3000円


hiranoremi
【7"】平野レミ/ 誘惑のバイヨン (columbia)
いまやすっかり料理のおばちゃんなイメージですが、若い時はなかなかにセクシーだったのです。レミパン'70年のデビュー曲。ボッサでもサンバでもなくバイヨン・・あまり無いですよね“バイヨン歌謡”。コンガがリズムを刻むよく出来たリズム歌謡です。2分30秒ほどであっさり終わってしまうのがちょい残念なくらいです。B面「愛の贈り物」も同系ですが、歌謡曲っぽさ、ディープさが多少増した印象。ジャケ良好、盤に薄いスレあります。2300円

本日の新入荷です。7吋が好きなんだ、結局のところ。

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【7"】ポニー・テール/二人は片想い (TOSHIBA)
 まずはこちら!「失われたもの達」のROWが前身、ラジこと相馬淳子が在籍していた事でも有名なガール・グループ〜ポニー・テール。1stシングル発売後ラジを含むメンバーが2人脱退し、小島康子と桜庭由子のデュオになったポニテの2ndシングルがこの「二人は片想い」(76年)です。作詞・作曲は荒井由実、編曲に鈴木慶一・中村弘明、そして演奏は鈴木慶一とムーンライダース
 熱心なユーミン愛好家の皆さんには「パール・ピアス」収録「昔の彼に会うのなら」原曲って事は蛇足ですか。友達と同じ人を好きになっちゃったラヴ&友情のユーミン・ワールドがウォール・オブ・サウンドにハンドクラップ、ソフィスティケイトされたヴォーカルと相まって極上のオールディーズ・ポップに。しかもこだわりのモノーラル録音
 B面のユーミン「瞳を閉じて」のカヴァもまた素晴らしく、ソフトなヴォーカルの後ろで鳴るスペイシーなアナログ・シンセのゆらぎと繊細なヴァイオリンの美しいメロにしびれます。こちらは岡田徹のアレンジで。2000円


yamazakijun
【7"】山崎じゅん/狂いそうな愛 (TRIO)
 さて続いて正体不明男、山崎じゅんの登場です。詳しい経歴など全くよくわかりませんが、このとっぽい風貌!でかい袖!何かあらいでか!と早速プレイ。硬派っぽい見た目と裏腹な高い声にやや面食らいましたが、これが70年代ジャニーズ・アイドルも顔負けの軽快ロックンロール・ナンバー!作詞に山上路夫、作曲には70年代アイドル/歌謡曲の編曲家として数多くの作品に名を連ねている高田弘。意外なまでの少年性を感じる甘酸っぱいヴォーカル(伊丹サチオ+あいざき進也みたいな)にヤーヤッヤヤヤー♪というオールディーズ調ガールズ・コーラスもキュートです。シャウトに垣間見れるロック魂にも好感!盤面にうっすらくもりが出てます。800円

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【7"】由美かおる/わたしの願い (CROWN)
 先頃ついに水戸黄門でのお銀役を後進に譲り渡した由美かおるの68年発売シングル「わたしの願い」も新着しています。米山正夫先生作曲の哀愁ビート歌謡、ドラムがビシバシ効いているのが最高です。いつまでも若々しいかおるたんですが、この歌声の可愛らしさは素晴らしいなぁ。発音がしっかりしているのに甘えた感があって本当にラヴリー!こんな声で“あえない夜にはボンゴをたたいてさみしさまぎらすわたしなのよ”と歌うんだもの。こっちはティンパニか和太鼓でも連打せにゃ。B面のビッグバンド・ビート歌謡「涙のラヴ・レター」でのやや力みのある歌唱が何だか一生懸命さに思えるのは欲目かしらん。状態良好 1800円

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【7"】田村しげる/古いキネマの港町 ()
 84年公開・寺山修司監督のATG映画「さらば箱舟」のサウンドトラックとして作られた寺山作詞、J.A.シーザー作編曲の昭和歌謡、田村しげるの「古いキネマの港町」です。田村しげるさんという方についてはよく知らないのですが東海林太郎か霧島昇かというような謹厳実直な節回し、シンプルな演奏もまさしく昭和流行歌のかほり。B面も同じく「さらば箱舟」から田村しげる・湊待子のデュエット「ゆびさすところは隣町」を収録し、シングル・カットされました。本日はプロモ盤にて入荷、ジャケットにテープあとあります。800円

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【7"】由紀さおり/男のこころ(B面:恋におちないように) (TOSHIBA)
 さて最後に、由紀さおりの71年発売シングル「男のこころ」をご紹介します。「男のこころ」でピンときたあなた、ご名答!由紀さおりさんの傑作アルバム「由紀さおりフランシス・レイを歌う」からのシングルなのであります。流れるようなメロディに美しいストリングス、ゴージャスなコーラスが絡むレイ・サウンド、ブンブブブブンとうねるベースとフルートの軽やかな響きとそして何よりも由紀さんの素晴らしく透明感のある歌声よ!
 さらにB面収録の「恋におちないように」、これがまたA面を凌ぐ名曲なのであります。導入のしっとりとしたメロウ・ボッサと落ち着いたヴォーカルから、たたみかけるようなベースとドラムの盛り上がり〜そして再び囁くような切ないメロディに回帰する構成。ヨーロピアンなオーケストラ・サウンドと抑えたブラス、ここでもひとつの楽器のように溶け込む由紀さんの歌声の力!至高のラヴ・サウンズ。山上路夫の歌詞、川口真のアレンジも秀逸。1200円

朝から週末に向けてずっと出荷作業してました。CDもレコードもいろいろと入ってるよ!

今日出したシングル盤を少しだけ載せておきますね。ジャンルバラバラっす。

pink floyd
【7"】PINK FLOYD/ julia dream (toshiba)
年々人気が上がる一方のピンク・フロイド。'72年に来日記念盤としてリリースされたシングルがこの「夢に消えるジュリア/サマー'68」。A面はシド・バレット在籍時の音源、カップリング曲はアルバム「原子心母」に収録されてました。価格改定シール付いてますがジャケットの状態は良好、盤(黒盤)も薄いスレ程度です。2800円


mott the hoople
【7"】MOTT THE HOOPLE/ all the young dudes (epic)
彼らの代表曲であるだけでなく、グラム・ロックを象徴する名曲ですね。デヴィッド・ボウイ作曲「すべての若き野郎ども」。発売は'72年、日本でのセカンド・シングルになります。ジャケット、盤ともに良好のコンディション。2800円


ame no amsterdam
【7"】井上尭之/ 雨のアムステルダムのテーマ (polydor)
萩原健一、岸恵子主演、蔵原惟繕監督の映画「雨のアムステルダム」サントラより、井上尭之音楽によるテーマ曲を収録したシングル盤です。カップリングには「明のテーマ」を収録。昨今の和モノ再評価のおかげで随分と知名度が上がった感のある作品ですが、7インチってあまりみない気がします。LPとは微妙に違うショーケン&岸恵子嬢のお姿が素敵!盤に薄くスレ、ジャケットにシミ等傷みあります。1500円


bread & butter
【7"】ブレッド&バター/ 傷だらけの軽井沢 (philips)
'69年のデビュー曲。作詞:橋本淳、作・編曲:筒美京平による歌謡曲でデビューしてたんですねぇ。後年の爽やかな感じあまりありません・・・ちょっと重めの曲。カップリングの「白いハイウェイ」のほうが彼ららしいかな。これも京平先生作曲なんですが、随分と味わいが違います。最初のシングルということで試行錯誤感出まくり、それが逆に新鮮に感じる作品。盤少スレ、1000円


betty chung
【7"】BETTY CHUNG/ love is a many splendoured thing (EMI)
香港の歌姫ベティ・チュンが歌う「慕情」。レーベル面に“ホンコン EXPO'70”と書いてある7吋でして、大阪万博香港館内で販売されていたおみやげらしいです(裏面のライナーノーツより)。定価等は記載されてません。壮大なストリングスをバックに、ジュリー・ロンドンっぽく情感たっぷりに歌い上げるバラード。カップリングにはD'TOPOTESが歌う、これまたバラードの「恋のソナタ」を収録。D'TOPOTESってガレージ・バンドじゃなかった?路線変更したのか?別グループなのか?すごい謎・・・。状態良好、1000円

今日もあいにくの天気ですねぇ…
げんなり気分も吹き飛ばす!本日の新入荷です。

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【7"】城山吉之助/高速一号線 (TOSHIBA)
城山吉之助のデビューシングル「高速一号線」が入荷してまいりましたよ!どうです?どうです!?このジャケット!ディス・イズ・ジャパニーズという感じのややいなためだけど憎めない風情(「趣味:落語」の記載あり!)で、ブルーのいかしたオープンカーからニッコリ「やぁ!シュタッ!!」…スピード感のあるフォントに「ステレオ」文字の配列まで含め、最高でしょう。

1964年の発売、つまるところ東京オリンピックの年。世界からの客人をお迎えするために作られた日本初の都市高速道路・首都高速道路一号線がこの「高速一号線」のテーマになっております。作詞・作曲は中村八大。♪東京〜ハイウエイィ〜高速ゥ一号線〜〜とパンチがあってどこまでも伸びやかに歌う城山の歌声は、同じく中村八大ソングとの抜群の相性で成功した坂本九の正統派後継者という感じ。明るくて朗らか、ハツラツとした若さにウキウキと心が踊り出します!orimpic

演奏は中村八大とニューサウンズ・オーケストラ。八大先生のハネまくるピアノにはじけるドラム、八大シンガーズによるゴージャスな男女コーラスの絡みも抜群であります。若さとパワーと希望、高度経済成長期の日本をそのまま映しこんでぺったんことプレスしたような素敵過ぎる音盤。ジャケットに名前のハンコ、盤に少々スレがありますが、けっこう珍しいレコだと思います! 4800円

本日の新入荷です!細かいですがシングル盤、結構ステキな音盤が入ってます。女とネコはいつでも男を悩ませるのです。

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【7"】小林亜星・岸田今日子/猫のヤーコプ (CBS SONY)
さて皆さん、マツコ・デラックスではありません。ヤーコプです、猫の。「猫のヤーコプ」というのはトーマス・ヘルトナーとスヴェン・ハルトマンという二人の作家によって産み出されたスイスの絵本。この絵本を元にしたイメージ・ソングになるんでしょうか。飼い主の男がヤーコプに宛てた歌「ヤーコプへ」を歌っているのは、作曲も担当している小林亜星。パリ・ミュゼット風のメロディと亜星の大らかな歌唱がとーーーっても素敵!B面収録のヤーコプ側から歌われる「ヤーコプより」は岸田今日子が歌っているのですが、ムーミンを髣髴とさせるほんわか柔らかい少年声でこちらもまたスバラシ。ヤーコプに言わせれば「ぼくは飼ってる人間とノミ」って事なので“やれやれだぜ”感がまさしくネコ!シンガーズスリーっぽいプルル・ハァ〜な女声コーラスも最高です。めちゃ優しくてめちゃ可愛い全ネコ好き必聴のソフトロック歌謡。ネコ好きの方に是が非でも。1800円

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【7"】石原圭子/行方不明 (KING)
続いて石原圭子の77年のシングル「行方不明」をご紹介。石原圭子はミノルフォンで何枚かを出しているのは知っていたのですが、キングでこんなにも素晴らしい歌謡曲を残していたとは!!“あたし行方不明になるよ”と歌うプチやさぐれ感のある声に、ミドル・テンポのロックンロール・ギターとサビにかけ盛り上がる男声シャバダバダッダーのコーラス!藤公之介作詞、そしてやはりこの人でしたか…作曲・中村泰士。“サクサク ああ サクサク リンゴかじる夜更け頃”という歌詞が癖になるB面の「夜更けのリンゴ」も同じコンビで少しやさぐれ感が強め。両方名曲過ぎて驚きました。中村泰士歌謡曲最強説にまたひとつ確信を深めつつ。800円

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【7"】井上真由美/悪女のすすめ (POLYDOR)
もひとつやさぐれ歌謡をば。井上真由美の79年のシングル「悪女のすすめ」もなかなかグレイドの高いやさぐれナンバー。植田ひとみや内藤やす子を思わせるハスキーでドスの効いたソウルフル・ヴォイスが“こんな女に惚れたあんたが悪いのさ”ってまぁどストレートなスレっぷりを披露。なかにし礼先生作詞ですけども、何か?チャースチャ・ンチャッと切れ込んでくるギターと派手なブラス使いもポイント高し!メロウなイントロから一転ブンブンとベースが唸るロック・ナンバーに転進するB面「ボンボワィヤージュ」(「ィ」が礼先生だね!)もオススメ。あかのたちお作曲。ジャケットに小さくテープ跡。1500円

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【7"】青木美冴/町あかりキラキラ (CBS SONY)
青木美冴の75年のシングル「町あかりキラキラ」も後をひく名曲です。2ndシングルにあたる曲で、デビュー曲にして日本のアイドル・ロックンロール歌謡の永遠のアンセムとなっている「うれしい体験」と同じ作詞:山口洋子、作曲:井上忠夫のコンビによるロックンロール歌謡の名作。パンチとソウルのある歌声、どこまでも伸びやかな歌唱力の高さも一級品。ブギウギ風のピアノも入るB面「彼はステディー」とともにおすすめしたいですね。ちょっと抑えたレイジーな歌いっぷりも素晴らしいけど、ためて最後に飛び出すコブシがたまらん!1000円

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【7"】藍ともこ/フルムーン・ナイト・パーティー (YUPITERU)
さて最後に。にっかつロマンポルノ女優・藍ともこさん。元・峰岸徹夫人だそうですが。83年のにっかつロマンポルノ主演作「春画」のサウンドトラックとして発売された藍ともこ自身のアルバム「春画」の宣伝用プロモ・シングルです。「フルムーン・ナイト・パーティー」はSSWのりりィの作詞・作曲。編曲を手がけている鳥山雄司とともにコーラスで参加してますね(鳥山氏はEG、Shyntheも担当)。ピコピコ音が顔を出すシティ・ポップで、藍ともこ嬢の危うげなボーカルがセクシー女優歌モノの伝統にのっとった出来。映画のものかも知れませんが時折セリフが登場します。特に最後に出てくる長台詞、浮気現場を目撃されたのを男に言い訳しているんですが、最初は「誤解よん」みたいに甘えてくるくせにいつの間にか「だいたいあなたってさぁ」と責任転嫁する様は女のサガを見るようで恐ろしいです。ジャケットにテープ跡。1800円

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