出逢ったのが5年前も前ということに驚きながら「店で売ってないのに書き殴るシリーズ〜八代亜紀"夜のアルバム"」を読み返し、やっと巡り会えた続きの物語に針を落としました。
店で売ってないのに書き殴るシリーズ、その続き。

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【LP】八代亜紀/ 夜のつづき (emarcy/universal)
夏に京都で行われる『Lounge NAMI』というパーティ、ここでこれからリリースされるという新曲(新作)のデモ版を小西さんが聴かせてくれるという短くも贅沢な時間があるのですが、そこで聴いた八代亜紀版「黒い花びら」は静かで深く沈んでいくようなジャズ・ブルースに生まれ変わっていたけれど、誰しもの心に確かに"火をつける"もので、そこで点いた小さな小さな灯りを消さないようにしながらリリースを待っていたのです。インタビュー等も一切読まず、真っさらな気持で針を落とす『夜の続き』。
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これは何処から鳴るアルトの音だろう‥知りもしない東京の場末の空気を想像させるインスト『夜のつづき#1」からカットインしてくる「フィーヴァー」日本語カヴァー。太郎と花子の道ならぬ恋‥♪ 静かに、激しく燃える大人の恋。小西康陽氏の訳詞が頭から離れない。
前園直樹グループが灯した火が受け継がれた「黒い花びら」、この曲をこうアレンジしちゃうのか!と驚きを隠せない「涙の太陽」…ジャックスや三上寛、浅川マキらを好きな方にも聴いてほしい真のブルーズ。淡谷のり子先生が聴いたらどう言うだろうか‥きっと褒めると思う。続く「夜のつづき#2」の澄み切ったギターソロで頭と心は別の夜の世界へ。スイングする「赤と青のブルース」で小気味良く身体を揺らし、モーニンを少し意識する時間(3時頃かな?)のお洒落ジャズ「男と女のお話」で意中の彼女に近づく…A面の展開はいつか過ごした(いや、過ごしてみたい)クラブの情景を思い起こさせます。ナイトクラブの八代亜紀。
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レコード盤を裏返すことの快感をこれほど味わったのは久しぶりだ‥と感激したB面は所謂"夜ジャズ"集の趣き。二人きりの隠れた場所からダンスフロアに飛び出した!アレンジの妙に痺れまくりのコール・ポーター作品「帰ってくれたら嬉しいわ」、"これからの人生。"をより考えるようになった2015年に聴いた気がするPERCY MAYFIELDのデモ版を否が応でも想起させるスリリング極まりない「旅立てジャック」、冒頭2曲の迫力は歌謡歌手:八代亜紀にかつて感じたものと同じでありましょう。「おんな港町」等を歌う彼女が培ってきたグルーヴ感覚。
「ワーク・ソング」のビッグバンドアレンジは窪田晴男氏のお仕事。大ホールでのライヴを期待してしまう壮大な出来!同じく窪田晴男氏ワーク「カモナ・マイ・ハウス」を現代のマンボジャズ歌謡として、そして初めて江利チエミの呪縛から解き放たれたものとして記憶したい完璧な完成度。さらにさらに「にくい貴方」は和ジャズの歴史をも取り込んでしまったジャズロックに。ヒノテルやナベサダ、石川晶、猪俣猛‥強者達の画が浮かぶ‥。
7吋カットがあるとするならば「恋の特効薬(ラヴポーションNO.1)」でキマリでしょうか。訳詞・編曲:小西康陽、60年代のモノだったはずのカヴァーポップスという概念、2017年でも全然通用するんですね。小西さんに訳詞を頼んでみんなどんどんカヴァーポップスやったらいいと思う!楽しくてぶっ飛んでて、とにかく凄まじい歌詞です。
ラストは夜歌謡クラシックとも言える「夜が明けたら」。様々なカヴァー版がある名曲ですが、夜が明けそうになく聴こえるのはオリジナルの浅川マキと八代亜紀だけですね。明けてほしくなく聴こえると言ったほうがいいのか。
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自分のところの商品説明は短いくせに販売するわけではないものを長々と書くという‥。前も書きましたが続編もしっかりと歌謡曲です。ジャズと縛ることは勿体ない、そして前作よりもフロアで、パーティで、恋人と二人で聴きたいと思えた作品でした。
ご購入はユニヴァーサルのオフィシャルHP他から。
http://www.universal-music.co.jp/yashiro-aki/

明日はちゃんと新着盤載せます。m(_ _)m



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