沖縄の海は綺麗、これって簡単に言ってはいけない言葉なんじゃないか…このレコード聴いてそう思ってしまいました。

kadekaru
【LP】嘉手苅林昌/ 失われた海への挽歌 (teichiku)
企画・構成:竹中労、演出:照屋林助、進行:知名定男で制作された嘉手苅林昌の'75年作。登川誠仁、瀬良垣苗子他、沖縄の才能が参加したレコードですが、全体を包むのは沖縄の文化を育んできた美しい海が失われたことへの怒りと悲しみ‥。これはブルースです。
'75年といえば「沖縄海洋博」ですね。一切の音楽があって、土着の"うた"だけがない‥とは竹中労の弁。そう、あそこには沖縄だけがなかったのだと。嘉手苅さんも同様の考えを持ち、このレコードに思いの丈をぶつけたのではないでしょうか。これほど儚く響く「海のチンボーラ」、初めて聴いたですよ。。北部の無人の海岸で録音したという波の音が非常に効果的、というか土着の"おと"してます。ここには沖縄しかない。
帯付、盤(見本品クレジット有)に極々薄いスレわずかにあり。ジャケット内側にシミ。5800円