また水曜日がやってきた。おまとめ仕事せんにゃ!いそいそ。

追記》 田代麻紀…平山三紀の歌唱で有名な「潮風の季節」のオリジナル歌手であり、元・朋ひろこであり後の原ゆう子。この方を説明する時にどこからどこまですべきか悩ましくもありましたが、昨年Solidから朋〜田代時代のコンプリート・シングル・コレクションが発売されその魅力が広く知られるところとなりホッとしております。tasiro72〜73年の田代麻紀時代には3枚の7吋が発売されていて、そのいずれもが作詞:橋本淳×作曲:筒美京平作品…で、今回入荷盤が田代麻紀セカンド・シングルの「昼さがり」。いかにも筒美っ子な「潮風の季節」や「お熱い娘たち」とは違い、朋ひろこ時代の面影を残す渋めの哀愁歌謡路線ですが、粘度の高いソウルフル・ヴォーカルと弾力のあるドラムは実に美味。右のが一般的なジャケかと思いますが、今回は少しばかり大人な別ジャケで届いとります〜♫
【7"】田代麻紀 /昼さがり (TOSHIBA) 2980円

潮風の季節~コンプリート・コレクション潮風の季節~コンプリート・コレクション
アーティスト:朋ひろこ・田代麻紀
販売元:ウルトラ・ヴァイヴ
(2011-06-22)
販売元:Amazon.co.jp
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追記》 小林茂と渋谷弘によるデュオ、鷲と鷹。72年のスタ誕第三回グランド・チャンピオンを獲得し、翌73年「さすらいの渡り鳥」でレコード・デビュー(裕次郎のじゃなくてリー・ヴァン・クリーフ主演の西部劇が由来なのか男臭いウェスタン・ルックだった)…というのが公式(?)プロフィールのようですが、この本格デビュー以前の72年8月にこの「こんにちはお嬢さん(ボンジュール・ルネ)」の7吋を発売しているのですよね。どういう経緯での発売なのか詳しく知らないのですが、これがステージ101的グッド・ソフトロッキンな名曲!作曲は羽根田武邦(ロビー和田)、ヤング101の母体となったコーラス・グループ 、レッツ・ゴーを作った人ですからそれもそのはずです。フレンチなアコーディオンと端正なハーモニー、フォーキィな美メロからドライヴィンに展開するサビまで文句なしのソフロ歌謡。ロック度の高いドラティックB面「気ままに行こうよ」(タイトルとのギャップ!)ともどもオススメします。
【7"】鷲と鷹 /こんにちはお嬢さん(ボンジュール・ルネ) (WARNER/Atlantic) 1890円




追記》 MGMレコードの社長でありプロデューサーのマイク・カーブ率いる老若男女混成大人数コーラス・グループ、マイク・カーブ・コングリゲイションの71年発売シングル。同年ヤマハ主催・世界歌謡祭でグランプリを獲得した上條恒彦と六文銭「出発(たびだち)の歌」を服部克久の編曲・日本語で歌ったもの。カタコト萌えながら生真面目な斉唱に終始するかとおもいきや終盤、ホーンを伴って怒涛のように押し寄せるグルーヴィな展開が最高!その勢いを保ったまま終了するので、なんというか得も言われぬ高揚感や幸福感に満ちた気分になってしまいます。マジック!こりゃ素晴らしいわ〜。
【7"】マイク・カーブ・コングリゲイション /出発の歌−失われた時を求めて (COLUMBIA/DENON) 1080円




追記》 久々に入荷しました、リン・ランチン嬢。1975年に台湾テレビのどじまんで入賞、77年までに4枚のLPを発売。また中華テレビドラマ「君在何処」の主題歌を発売し人気急騰&各方面で活躍の中、78年2月に来日…とプロフィールに記載してありますが、有名歌手の方なのかしらん?おそらくこれが日本デビュー盤となる7吋。東芝特販・04R規格での発売なので流通経路も不明ですが、この演歌ちっくなジャケを裏切るキュートなアイドル・ディスコ歌謡で大好きなのです。作詞・曲:福辺隆志、編曲:吉川肇、演奏:吉川肇と其のオーケストラということで完全な日本制作でしょうきっと。中華アイドルらしい透明感のあるハイトーンで、ワカチャカ・ギターに華やかな女声コーラスも入った可愛らしいナンバー。シンガーズ・スリー風コーラスが爽やかなB面「緑の序曲(プロローグ)」も70’sアイドル〜ホームドラマ主題歌テイストで必聴です。
【7"】林蘭菁(リン・ランチン) /ひとり芝居 (toshiba custom) 1000円





追記》 こちらも再入荷盤です、すみません。でもこれ毎度紹介したいホント名曲なのです。RCA移籍後初の7吋「走馬燈」(75年)のB面に収録されている「恋は泥棒」。編曲を惣領泰則が担当しており、熱を抑えたクールな鍵盤ワークやメロウなサウンドに痺れてしまいますが、《昼も夜も君のことを考えてる ああ君に今心を盗まれた》…てらいのないストレートな言葉に胸を締めつける切なさや儚さ、どうしようもない心の機微が完全内包された珠玉の、本当に珠玉のラヴ・ソング。美樹克彦のだけでなく惣領泰則ワークとしても屈指の仕事だと思ってやまないのですがいかがでございましょう。
【7"】美樹克彦 /恋は泥棒[B面] (RCA) 780円




追記》 不勉強を恥じる瞬間。よく見かけるレコが実は好内容だと知った時。レコード屋に勤めておりましても(というかだからこそ)毎日のように感じております。清水健太郎さん、スイマセン。「スクリュードライバー」(78年発売7吋「ドロウ」B面)、A面ふとがね金太作曲ということで完全に視野外、こんなにカッコイイとは知りませんでした…。深くお詫びします_(._.)_平凡募集歌。シミケン本人による作曲、編曲はいしだかつのりですが、大野雄二仕事かと思うようなソフィスティケイテッドなメロウ・ボッサ〜クロスオーヴァー・サウンド。心地良いムードと凛々しいシミケン・ヴォーカル(少し歌謡曲臭さが残るのもまた吉)に1RKOされました。痺れます。
【7"】清水健太郎 /スクリュードライバー[B面] (CBS SONY) 580円




追記》 川島・ワインブラッド・なお美の79年にCANYONより発売されたプレ・デビュー盤。ピチピチの脚も露わに軽快にステップする、ちょびっとサバンナ風味のライトなサンバ・ラティーナ歌謡。この曲が似合う季節が今年もやって参りましたなぁ。B面の「あなたの胸はドリーム・ランド」も馬飼野俊一作編曲のキュートなトロピコ・ポップで、両面ともイカス夏の決定盤。この後81年に東芝から「ハネムーン」をリリースするまで約2年の潜伏期間があるわけですが、このままキャニオンでもう少し出してたらなぁ…なんてちょびっと妄想をかきたてるくらいいい曲です。
【7"】川島なお美 / シャンペンNo.5 (CANYON) 1800円




追記》 最後にスカパラのド定番&ド名盤。チャック・ジャクソン「Just a little bit of Your Soul」やらスチャダラパー「Get up and Dance」のインストも収録したギムラ在籍時代の6tracks ミニ・アルバム(94年)。これの「Look of Love」、めちゃくちゃ好きなんですよね〜・:*:・(*´∀`*)ウットリ・:*:・ものすごく肌触りがいい、なんというかシルク混。ミュートしたトランペットが最高にロマンティックです。
【LP】東京スカパラダイスオーケストラ / Just a little bit of Tokyo Ska Paradise Orchestra (FILE) 1280円