水曜日がやってまいりましたので、今週もぷちっとつぶやきおまとめいたす!
いざ尋常に勝負。

追記》 ヤマハ・ポプコン出身、伊豆丸礼子・幸子の姉妹フォーク・デュオ、ウィッシュ。ジャネッツ、シモンズ、ピンク・ピクルス、チューインガム…女性デュオ隆盛の1972年において、いささか地味目なお二人のデビュー・シングルを「御案内」。自作のA面は《今日お葬式をします》で始まるもろフォークですが、B面「風は気まぐれ」が最高に素敵なソフトロック風味の好ナンバーなのです。素朴な歌声ですが実に心地良いハーモニー、清涼感のあるフルートとエレピの音がとても良いアクセント。じゅんとネネ「プリーズ・プリーズ・プリーズ」や佐々木洋子「都会の空に」なんかと同じ匂いを感じます。ガーリィ・フォーク名曲!
【7"】ウィッシュ /風は気まぐれ [B面] (WARNER/Atlantic) 680円




追記》 「なみだの操」の大ヒットで知られる殿キンこと殿さまキングスのレア音源CD化。もともと70年代に8トラ・テープのみで発売されたという企画盤(パチもんテープの類いかしらん。)で、コミックバンド出身の殿キンにとって憧れの存在であったクレイジーキャッツのカヴァ・アルバム。「スーダラ節」や「ハイそれまでよ」「五万節」「ホンダラ行進曲」などの代表作12曲を歌ってます。宮路オサムの歌いっぷりはかなり植木等しており、それが単なる物真似というのでなく宮路氏の、殿キンの礎となっているのが伝わります。クレイジーの影響力、そしてそれに対する尊崇の念がヒシと伝わる秀作。さらに刮目すべきはボーナス・トラックに収録の1971年の演芸ライヴ音源!軽妙な掛け合いで笑いをドッカンドッカンとりつつ魅せる歌謡ショウ。すんばらすうぃー(^◇^*)現在廃盤、美品です。
【CD】殿さまキングス /殿キンのスーダラ外伝~クレイジーキャッツを唄う (P-VINE) 2280円




追記》 1986年に発売されたナムコのゲーム音楽集「ビデオ・ゲーム・グラフィティ」が入荷してます。サウンドトラック盤というよりも、より音楽的にアレンジしたイメージ・アルバム風の作品で、80年代初期までのアーケード・ゲームやファミコン移植されたゲームを中心にA面〈NAMCO FRESH GAMES〉(「モトス」「スカイキッド」「源平討魔伝」など)と、ミニコントをおり混ぜたB面〈PAC-MAN'S "WONDER DRIVE"〉の二部構成で収録。「ニューラリーX」や「ディグダグ」といったお馴染み音楽をヴォーカル入りのポップス編曲で聴かせるB面がやはり面白く、特にツベルクリンというアイドルちっくなガールズ・グループ(?)による「マッピー」アレンジ・テーマ「ちょっとマッピー男の子」が最高です。トレイシー・ウルマン経由のおニャン子風サウンドがはまっててとてもキュート♪ あと「リブル・ラブル」のテーマ「目蒲線の女(リブルとラブルのお話)」はタイトルからも分かる通り日吉ミミの歌唱。遊び心にあふれたブックレットも楽しい一品。
【LP】V.A. / namco ビデオゲーム・グラフィティ (Victor) 1300円




追記》 元ランチャーズ、世界に誇る鬼才・喜多嶋修の'76年作。ぶっ飛んでる!としか言いようがない。和+エスノ+サイケ…ヤバすぎる音。それでいて十二分にダンサブルときてるから凄いです。国産プログレッシヴ・ロック(アメリカ録音ですが)の頂点、聴くといつも思ってしまいます。 ジャケット・デザインは奥様でもある内藤洋子の作。こちらも飛んでるなぁ〜。USオリジナル盤。
【LP】喜多嶋修 / 弁才天 (antilles/island) 2500円




追記》 BYGレーベルはフリー・ジャズのみならず、サイケなバンドやプログレ系もリリースしていたわけですが、このALICEもフランスのカルト・サイケ・グループです。日本盤出てたんだ!と思ってしまいました。収録曲はいかにもあの時代の音だなぁ‥と感じるものがほとんどなのですが、ただ1曲、A-3「le nouveau monde」が踊れる小品でして個人的に大好きだったのです。長尺曲の多いプログレ作品においてこういうDJでも使えそうな曲を発見したときの喜びは格別ですな。コーティングのWジャケ、帯はありませんが状態悪くないです。
【LP】ALICE / Alice (BYG/日本コロムビア) 2500円




追記》 尾藤イサオ&ドーンの中でも最も好きな7吋です。1979年発売の「剣の舞」、好事家諸兄にはお馴染みかと思いますが、ソヴィエト連邦の作曲家アラム・ハチャトゥリアンのバレエ組曲「ガイーヌ」のハイライトで演奏される楽曲のなんとまぁ日本語カヴァー。おそロシア。ワイルドかつアグレッシヴな高速リズムになかにし礼のペンによる日本語詞がすっぽり乗っかってしまったからさあ大変。息つく間もなく…というか息継ぎのタイミングを間違えたら到底歌うことのできない猛烈+激情+強インパクトのこの楽曲、尾藤イサオ以外に誰が歌いこなせるというのでしょう。私の中では永遠の鼓舞テーマであります。見本盤(白ラベ)・美品。
【7"】尾藤イサオ&ドーン /剣の舞 (TOSHIBA) 1380円

↑これを歌いさらに舞い踊るとか…パーフェクト超人や…!


↑これもちょと面白かったので。ゲルギエフご乱心の巻。


追記》 1981年に発売された中原理恵の10枚目となるシングル。演奏に”夜のヒットスタジオ”でのコンガ・プレイが精彩を放つダン池田とニューブリードを、そして縦横無尽の女声コーラス(EVEかなと思うんですが)を従えて、ビシッと決めるスウィンギン歌謡の傑作です。迫力のゴージャス・サウンドを色香を薫らせながら女主人の貫禄でリードする様に惚れ惚れ!粋でイナセな歌いっぷりに小股もギュンギュン切れ上がってます。かっこいいい!作詞:ちあき哲也、作曲:鈴木キサブロー、編曲:小泉宏。
【7"】中原理恵 /横浜ブギウギ娘 (CBS SONY) 780円



追記》 1967年に発売された舟木一夫のコンパクト(33RPM)盤、「舟木一夫とブルー・トランペット」。ケニー・ドーハム「ジャズ・プロフェッツ」ちっくなジャケが素敵です。“エル!オー!エル・オー・ブイ・イー!”と囁くエキサイティング女子コーラス部隊とウェットな船木の歌唱がたまらない4ビート青春歌謡「おやすみ恋人よ」(これクリスマス・シングルのB面なのでちょい珍なのですよね…)と、そしてフナッキー・ラテン青春歌謡の名作「星の広場へ集まれ」収録が嬉しいところでございます。
【EP】舟木一夫 /舟木一夫とブルー・トランペット (COLUMBIA) 980円