ゲリラな雨が降る中やってきてくれた読み物たちあれこれ。久々の紙モノ紹介です。

book_remember minami saori
【BOOK】REMEMBER vol.5
和製ポップス好きのバイブルであり続ける偉大な雑誌、リメンバーのVOL.5『南沙織研究』号。石川まり子女史による「沙織ちゃんと京平先生と私の三角関係」と、高譲氏の名物コーナー「REMEMBER WHEN THE 歌謡ポップス」の2本立てによるシンシア掘りつくし特集がそれはもう読み応え抜群でして。他にも、ヤン・シスターズ「お気に召すまま」(バンヒロシさん!)から沖田浩之「おまえにマラリア」まで幅広く取り上げたシングル・レビュー・コーナーや、池田ひろ子、三谷晃代、高田橋久子の3人を取り上げた「ホリプロB級アイドル小史」などなど、すんばらしい記事ばかりなのですよ。薄い雑誌なんですが、ハンパない文章量!情熱溢れてますわ〜。表紙にスレ有り。2480円


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【BOOK】REMEMBER vol.12
これまたリメンバー。第12号は弘田三枝子特集!ミコ好きのみならず、和製ポップスファンならば読んでおきたい充実記事なのだ!この号のシングル・レビュー・コーナーはクレイジーキャッツの「実年行進曲」、ジュリーの「胸いっぱいの哀しみ」、水木誠「ハイスクール・ブギ」等。田辺一鶴の「ポーク・サラダ・兄ィ」まで載ってて大満足!そして“私のベストテン”コーナー。小西康陽さんの選ぶ細野晴臣歌謡ベストテン!たまらんす、ほんと。YMO「過激な淑女」やスターボー「ハートブレイク太陽族」らに混じって、山田邦子「哲学しよう」&タンゴ・ヨーロッパ「ダンスホールで待ちわびて」がランクインしてるのに唸っちゃいました。表紙にスレ少々、2000円


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【BOOK】よい子の歌謡曲 009
このミニコミ誌も歌謡曲〜アイドル好きにはとっても重要ですな。梶本学氏が初代編集長を務めた雑誌『よい子の歌謡曲』第9号。デビュー直後の中森明菜にインタビューしてる!(裏表紙が明菜ちゃんなんす。Q:どっちが明菜?なんて書いてあるけど)そしてその次のページがマッチの「情熱・熱風・セレナーデ」解析‥。他にも、柏原よしえを他のメディアとは違った目線で取り上げた「戦略としてのブリッコ〜よしえのやりかた」、近田春夫についての研究「ナルチシズムの池からこんにちは〜ぼくと近田春夫論」などなど、リメンバーに負けず劣らずの充実記事揃ってます。表紙にスレ有り、1000円


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【BOOK】LISTENERS no.18,19,20
リスナーズ・・これ初めて見たんですけど。増田薫氏編集によるミニコミ誌。第18、19、20号の3冊が入ってきました。グリニッチ・ヴィレッジ・フォーク・シーンの今昔や、ムード音楽〜TVサントラ、ハワイアンにレス・ポールなどなど、組まれた特集がなかなか渋いのです。大江田信氏によるジョン・スチュアート・インタビューや、山内雄喜氏による読み物「スラッキー・サウンズのハワイアン」なんかも載ってます。渋い!各780円


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【BOOK】亜米利加音盤冒険雑誌 southern voice
鈴木カツ氏、宇田和弘氏、三井徹氏、日暮泰文氏他、アメリカ音楽を掘り下げるにはもってこいの方々がカントリー〜ブルース〜スワンプ・ロック等を取り上げた雑誌です。これ1冊しか出なかったらしい。深いところまで掘りに掘った記事に唸るばかりですが、紙質から洋書の佇まいしてるんですよ。このこだわり方に脱帽。なのに裏表紙は伊代ちゃんっていう‥。レコード・ジャケット大量に載ってます!状態良好、1280円