どっさりと買取した流行歌レコの中から、踊れる曲収録のものをピックアップ。

newlp_frank nagai
【7"】フランク永井/ 殺し文句[B面] (victor)
魅惑の低音、フランク永井の’62年作「別れのフラメンコ」のB面「殺し文句」です。この曲、’62年にして適度にグルーヴのあるソフロ歌謡なんですね〜。作詞:山上路夫、作・編曲:いずみたく。後々、和ソフロ歌謡の傑作を数多く生み出す名コンビですが、60年代前半にこんな曲を、しかもフランクさんに提供していたとは。元々ジャズ〜ポップス志望だけあって、見事な歌いっぷりをみせてくれてます。途中、“ウフフ”やら“イヤ”やら、セクシーな女性の声が入ったり、“今夜の君はとってもきれいだな もうぜったい 君を はなさないよ”なんて魅惑のセリフが飛び出したりするあたりは60年代ポップスならではといったところでしょうか。盤に薄いスレ、ジャケ左下にパンチ穴有。2500円


newlp_ohtsu yoshiko
【LP】大津美子/ 歌のアルバム (king)
「ここに幸あり」の大津美子にもダンサブル・ソングありました。A-7「サンパウロ・チャチャチャ」がそれ。タイトルからしてこれは!的予感がしますが、予想通りのノリノリラテン歌謡でガッツポーズ!濃過ぎない声が逆に良い。チャチャチャのリズムは日本語によく合いますな。他にも数曲いけそうな作品入ってます。B-3「東京は恋人」、B-7「東京ドライブ」の美空ひばり的リズム歌謡あたりがオススメ。状態良好ですが帯下部切れてしまってます。2000円


satuki
【LP】五月みどり/ 懐かしの歌声名曲集〜おひまなら来てね (columbia)
よく見るコロムビアの流行歌ベスト、五月みどり編。「おひまなら来てね」「一週間に十日来い」「貴方ってどういうの」といった有名曲は後回しにして、やはりこの盤はデビュー曲「お座敷ロック」から針を落としましょう。リズム歌謡の神様米山正夫の作曲、エレキギターの代わりに三味線をギンギンに走らせる、日本でしか生まれ得ないロックンロール!最高〜。状態良好、1500円


newlp_misora hibari
【LP】美空ひばり/ オリジナル全曲集 その20 (columbia)
「ロカビリー剣法」収録の『その15』にしようかと思ったんですが、こっちのほうが踊れる曲詰まってるので。まずはA-2「恋は不思議なもの」。どこぞの大作映画っぽい壮大なイントロから、歌がはじまると跳ね跳ねマンボ歌謡に変化。米山正夫はほんとにすごい!A-5「ひばりのツイスト」は“わたしの心はバラバラよ〜”と叫ぶお嬢に驚かされるツイスト・ナンバー。相当テンション高いです。逆に抑え目ながらもツイスティンしてるA-6「ブルーツイスト」も捨てがたい魅力。自作のリズム歌謡B-7「ロマンチックなキューピット」もオススメよ。状態良好、1800円


newlp_ono mitsuru
【LP】小野満とスイング・ビーバーズ/ ひばりと踊ろう (columbia)
歌モノじゃないですがこれは外せんでしょう。小野満とスイング・ビーバーズが美空ひばり曲を大胆アレンジで聴かせるインストLP。スイングしまくりジャズ・ロックなA-1「真赤な太陽」、B-5「太陽と私」、アメリッチ・アレンジでビッグ・バンド・サウンドの魅力を伝えるA-5「ひばりのマドロスさん」、心地よいボサノヴァに仕上げたB-4「唇に花シャッポに雨」等、“使える”曲詰まってます!ジャケもイカス!盤に薄いスレ、ジャケきれいです。2000円