本日の新入荷は7吋。カッコイイからとんちんかんまで各種取り揃えております。

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【7"】ミッキー・カーチス/それだけの幸せ (PHILIPS/VERTIGO)
細野晴臣、アラン・メリル、大野克夫らが参加したミッキー・カーチスの72年発売の1stソロ・アルバム「耳」からのシングル「それだけの幸せ」を。作詞に山上路夫を起用し優しく柔らかい雰囲気が漂うフォーキーなソフトロックの名曲、サムライ時代とは随分印象が違いますね。オーガニックなピアノの響きがすごく素敵で、自身がプロデュースしたGAROや成田賢らのマッシュルーム・レーベルの音を思わせます。B面「また陽がおちる」もソウルを湛えたSSW風のピアノ・バラードで、こちらは同じマッシュルームでも小坂忠的。70年代は確かにミッキー・カーチスの時代だと確信する1枚。天才!美品 2000円


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【7"】THE WHITE PLAINS / My Baby Loves Lovin' (KING/DERAM)
続いて英国バブルガム・ポップからの刺客〜トニー・バロウズ在籍のスウィートなポップ・グループ、ホワイト・プレインズのシングル「恋に恋して」が登場。70年代を代表する英国ポップのライターコンビ、ロジャー・クック&ロジャー・グリーナウェイの作品で、胸にキュンキュン来るはじけるポップ・ナンバー!ヴォーカルはこの時バンドに加入していたロジャー・グリーナウェイが担当してます(後にバロウズもエジソンライト・ハウスでこの曲をカヴァしていますが)。ハンドクラップとアカペラ美コーラスが素晴らしいB面「ショウ・ミー・ユア・ハンド」も素敵すぎ。美品 2000円



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【7"】弘田三枝子/かっこいいツイスト (TOSHIBA)
弘田三枝子の62年発売のシングル「かっこいいツイスト」も到着ですよー!ミコたんのカヴァ・ポップスの中でもNo.1のカッコ良さの呼び声高いこの曲はダリダやカテリーナ・ヴァレンテのカヴァでも知られていますが、リチャード・アンソニーがフランスでヒットさせた「La leçon de twist」がオリジナルです。ゲイスターズ・オーケストラの超ゴキゲンな演奏を従え、パンチ・ミコ…いやいやトゥイスティン・ミコが全開!最高にカッコイイA面も然る事ながら、ヘレン・シャピロをカヴァしたB面「一度だけのあやまち」も素晴らしいのです。たっぷりとしたロッカ・バラード、派手さはないけどミコのミドル・テンポは本当に絶品だと思う。赤盤・盤に軽いスレ。3000円


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【7"】南陽子/誘惑 (RCA)
“噂の天使”ミニスカ・ビューティ南陽子たんの73年発売の2ndシングル「誘惑」も超絶カッコいいナンバーなのであります!作詞:阿久悠×作曲:小林亜星×編曲:高田弘の素ン晴らしいお仕事。70年代っぽいヨーロピアン・フォークな導入はわりと普通かなぁと思っていたら!サビに突入するや否や火がついた蛇の様に暴れまくるベースのグルーヴィ超展開に完全KOされました。めっちゃくちゃカッコいい!ソウルとフェロモンの同居する陽子たんの歌声も素晴らしいです。真逆の毛色が可愛らしいソフトロック名曲のB面「月夜のいたずら」(同コンビ)も激しくオススメします。盤に薄いスレ。2000円


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【7"】シャネル・ファイブ/ヘイ!マダム (KING)
シャネル・ファイブの77年発売「ヘイ・マダム」も新着です。彼らは藤本卓也作の「稚内ブルース」でデビューしたコーラス・グループ、原みつるとシャネル・ファイブ(原みつるは「愛の狩人」や「東村山音頭」で知られる平田満の旧芸名)を前身に持つバンドで、この「ヘイ・マダム」は平田満が脱退し単独名義となって初のシングル。小気味の良いシャッフル・ビートが最高なオールディーズ・ブギ歌謡、ムードコーラスやってたとは思えない華麗なる転身ぶりです。ヴォーカル(新田憲幸という方)の声がここでもまた小坂忠っぽいよ!ポップンなツイスト調のB面「惚れて振られて又惚れて」も必聴であります。B面の頭付近にプレスミス(2〜3回プチ・ノイズ入る程度)あり。800円


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【7"】小笠原まりこ/聖徳太子様 (TOSHIBA)
カルト歌謡が出てまいりました。NETテレビで放送されていた黒柳徹子司会のワイドショー番組「13時ショー」のワン・コーナー“夜の名物マスターかくし芸大会”(ヤダなんてカルト!)の優勝者、秋月米造の作品を吹き込んだもの…ジャケット左写真が氏です。東芝委託(4Rs規格)の自主制作盤、優勝記念かなにかかな?小笠原まりこが歌う「聖徳太子様」は小唄調と沖縄エイサー(イーヤーサーサー!)が合わさったような不思議ソング。♪お金がなければラリルレラリルレランランラン〜などと意味不明の事を(ry、もとい金にまつわる思いを聖徳太子に宛て歌ってます。冒頭や曲中に作者の秋月氏自らによる台詞が入るのですが、そのスナック芸というか“安さ”がもうたまりまへん!聖徳太子に「太子どのォォー」(もののけ姫「エボシ殿ー」のテンションで)って言うかえ?素晴らしき昭和カルトの世界。1200円

※秋月米造でググッたらなんと今年の3月の「ぶらり途中下車の旅」(旅人:田山涼成)に出演されていたよ!スナック経営兼発明家の86歳!ご健在だご健在。しかも「聖徳太子様」ロボット作ってるー!スナック芸、ここに連綿と続いておりました(涙)→詳細は番組HPで。


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【7"】ガッツ石松/石松おとこ節 (徳間/ミノルフォン)
さて最後もカルトな昭和音盤を。ガッツ石松が74年に発売した歌手デビュー・シングル「石松おとこ節」が入荷しております。いやーもう多くを語るべくもないですね、コレは。ジャケットからして最高としか言いようがありません。こちらにもやはり語りが収録(カルト歌謡に語りは付き物ですな)されていて、あの独特の訛りで“男は滅多に泣かないもんだ 泣く時は生きるか死ぬかの土壇場だけよ”となかなかに染み入る事をおっしゃってるのですが、いつ「OK牧場!」と言い出すか気になってそれどころではありません。歌の方も朴訥とした人柄が現れております。ウン、OK牧場。結構レアーです。盤にごく薄いスレ 2500円