natsukayo_blg
梅雨も明けて夏休みにも突入、おまけに今日は海の日。
本格的な夏突入を記念して新企画考えてみました〜
夏に聴きたい歌謡曲…題して「ナツカヨ。2008」!!
入手しやすいヒット曲中心に選んでみました。耳から涼をとりいれましょう♪…今日長いッス。

nats_sakurada_venus【7in】桜田淳子/気まぐれヴィーナス (VICTOR)
桜田淳子77年のヒット曲「気まぐれヴィーナス」です。去年のトマトは青くて〜固かったわ〜♪のフレーズでお馴染み。弾けるような瑞々しいサマー歌謡、鍵盤を含めたロック・コンボ編成にパーカッションがいい味を出してます。ソウルフルな女声コーラスも素晴らしい、森田公一氏入魂のポップ・サウンド!阿久悠による歌詞も最高です。これ淳子以外に誰が歌えるの?ってな大名曲。
プピルピププピルア度:★★★

jun_kindan【LP】桜田淳子/Love 淳子が禁断の木の実を食べた (VICTOR)
「気まぐれヴィーナス」も収録された77年のアルバム。これがこの企画のきっかけになったんですけど、とにかく素晴らしい夏アルバム!桜田淳子の可愛さとセクシーさとコケティッシュさと巧さが全部詰まってます。穂口雄右による爽やかなディスコ・ポップ「サマーガール」とラテン・ミドル・ナンバー「踊り明かしましょう」、ソウル色の濃いロッカ・バラード「アヴァンチュール」、そして森田公一による「気まぐれ…」路線の「シャンパン大通り」、ラテン歌謡の大傑作「悪いうわさよ私達」など聴き処しかない!といってもいい作品。これマジでお薦めです。
サマーガールよ私度:★★★

nats_ohta_renaiyugi【7in】太田裕美/恋愛遊戯 (CBS SONY)
太田裕美77年のシングル「恋愛遊戯」は作詞・松本隆×作曲・筒美京平コンビによるボッサ歌謡の名作。甘く愛らしい歌声が意外なほどにこの和製ボサノバな楽曲にマッチしてますね。彼女のシングルとしてはさほどヒットしなかったようですが、アイドル歌謡と洗練されたシティポップの融合世界の完成形のひとつだと思います。
大人のための太田裕美度:★★★

nats_maruyama_dozokonomama【7in】丸山圭子/どうぞこのまま (KING)
ボッサ歌謡の名曲といえばこちらもそう、丸山圭子76年のシングル「どうぞこのまま」。マイナー調のボサノヴァ・リズムで、丸山圭子のアンニュイ歌唱がくせになる名曲ですね。エレピの音色も効果的にグルーヴを醸しだしてます。因みにB面「Bye-Bye」は山下達郎アレンジでコーラスに山下・大貫・村松のシュガーベイブな面々が参加しているアコースティック・スウィング風の佳曲です。
吐息過多アンニュイ度:★★★

nats_soryo_citylights【LP】惣領智子/ City Lights By The Moonlights (RCA)
惣領泰則の元夫人でブラウンライスやTinnaのメンバーとしても活躍する惣領智子の77年発売の2ndアルバム。これが実に見事なシティ・ポップ・アルバムで全篇捨て曲なしのニクイ一枚。特にKUROちゃんと西岡恭蔵作詞・惣領泰則作曲によるタイトル曲と「ウィスキー・ララバイ」、更にレゲエ歌謡風の「信号機」、この作品のハイライト「I Say Who」がお薦め。惣領泰則、松木常秀、ジェイク・コンセプション、市原康らバックの面子の仕事ぶりも光ってます。
珠玉のライトメロウ度:★★★

nats_momoe_yumesaki【7in】山口百恵/夢先案内人 (CBS SONY)
国民的歌手・山口百恵にも屈指の夏歌謡が。77年のシングル「夢先案内人」はお馴染みの作詞・阿木燿子×作曲・宇崎竜童コンビが手掛けた名曲です。少しのボッサ・フレイヴァーとラテン・パーカッションが耳に心地いい伸びやかなミドル・ナンバーで、しつこさのない百恵ちゃんの歌声がとてもよく映えてます。サビ手前ではしっかりと“宇崎節”なロックっぽさも覗かせて完成度高いッス!
クロスオーヴァー・いつでも夢を度:★★★

nats_go_hollywoodscandal【7in】郷ひろみ/ハリウッド・スキャンダル (CBS SONY)
もいっちょ大物歌手から、郷ひろみ78年のシングル「ハリウッド・スキャンダル」もこれまた超のつく名曲!絶頂期と言われる75年のバーニング移籍以降の第二期ヒロミゴー作品の中でも5本の指に入ると言って良いでしょう。都倉俊一によるボッサ・リズムを取り入れたメロウなバラードで、派手さを抑えたストリングス&ブラス使いが効果的。こちらも作詞が阿木燿子、郷ひろみならではの女々しさ漂うプレイボーイ像が見事に描かれた傑作です。
爪の先までヒロミゴー度:★★★

nats_miyamoto_lasttrain【7in】宮本典子/ラスト・トレイン (TRIO)
日本のR&B歌姫の先駆者、MIMIこと宮本典子の80年発売シングル「ラスト・トレイン」も夏に聴きたい伸びやかなライト・ソウル歌謡。フルで「どやさ!」ってくらい使用されているオーケストレーションが全く厭味に聞こえないなんて…奇跡的な一曲でしょう。サビに向けて高揚感のあるヴォーカルも普通なら食傷気味ってとこでしょうが、むしろ気持ち良いです。作詞家・三浦範子×作曲家・筒美京平そして編曲家としての筒美京平の絶妙の配分は究極の三位一体!
ラーメン×炒飯×餃子度:★★★

nats_machiko_sukitoitte【7in】渡辺真知子/好きと言って (CBS SONY)
渡辺真知子も夏が良く似合う歌声の歌手ですね。彼女の作品にも夏歌謡が沢山ありまして、メロウ・グルーヴ「ブルー」と迷ったんですが今回は82年のシングル「好きと言って」を選曲。船山基紀の編曲によるスパニッシュのような、サンバのようなアレンジが秀逸の大人のラテン歌謡。真知子の歌唱もウィスパーな導入や気持ちの良いファルセットを縦横無尽、曲の異国情緒に負けてなくて素晴らしいなぁ。
情熱の船山基紀度:★★★

nats_lily_misscaron【7in】りりィ/ミス・キャロン・ターバット (TOSHIBA)
ハスキー・ヴォイスの女声シンガー・りりィの77年のアルバム「りりシズム」から、シングルカットされた「ミス・キャロン・ターバット」。マニラ経由の〜日本行きで〜♪といきなりの無国籍・多国籍な異色っぷりを放つオリエンタル歌謡の決定版!トルコ民謡の「ウスクダラ」(江利チエミでも知られる)のような響きもあり、これ本当に癖になります。マジカルな魅力で気が付いたら口ずさんでます。作詞曲は本人ですが、編曲に佐藤博のクレジット…あ〜ちょっと納得。
オリエンタループ歌謡度:★★★

nats_ann_shonanno【7in】アン・ルイス/湘南の男たち(B面) (VICTOR)
アン・ルイスの78年のシングル「女はそれを我慢できない」のB面に収録されている「湘南の男たち」は、元ワイルドワンズの加瀬邦彦作曲によるビーチ・ボーイズ風のサーフ歌謡の名曲。この頃からアンちゃんはハードロック路線にシフトチェンジしていってしまうんですが、この曲の路線でいってほしかったなぁ。男女間の真理を歌ったような歌詞なのに人懐っこさのあるキュートな歌声がピッタリ。ジェリー・リー風のロック・ピアノがご機嫌な一曲。
男は唇奪うだけ度:★★★

nats_candies_natsugakita【7in】キャンディーズ/夏が来た! (CBS SONY)
直球勝負ということで、キャンディーズの76年のシングル「夏が来た!」。当時はこれの前のシングル「春一番」が大ヒットしたと言う事で、「春一番」を受けての「夏が来た!」…に、二番煎じ?なんて揶揄もあったようですが、誰がなんと言ってもこれは良い曲でしょう。問答無用。キャンディーズではお馴染みの穂口雄右の作詞・曲/編曲は結構凝ったつくりで、シンプルなロック・バンド編成にプラスされたアコギとオルガンが爽やかさと軽快さを効果的に加味してます。カワイイ!!
ミニスカ生足度:★★★

いやぁ夏歌謡は尽きないなぁ…って事で、続きは明日の後編でお送りしまっす。
快適な夏の音楽生活が送れます様に。