日本のポップス史に刻まれた革命をあなたに。
弘田三枝子のシングル「渚のうわさ」が入荷しました。歌謡曲好きならば避けて通る事のできない名曲でございます。

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※右写真は裏ジャケットです。
【7in】弘田三枝子/渚のうわさ (COLUMBIA)
67年7月に発売された「渚のうわさ」は橋本淳作詞・筒美京平作編曲による作品です。渚を意識した軽やかなメロディと失恋の切ない心を描いた歌詞。過剰すぎないストリングスがもたらす奥行きの広さと、ロック・コンボを主体としながら随所においてフルートやハープといったクラシック楽器を効果的に使用するアレンジは当時としては革新的な編曲だったそう。HOTWAX編集長である高護氏をして下記のように言わしめた、革命的な一曲であるのです!

“それまでは楽譜による平面の世界だった歌謡曲は
遂に「立体化された音楽」へと進化を遂げた”


無論この曲が名曲たる所以は曲の素晴しさに拠るところだけではありません。弘田三枝子という歌手なくしては成立しない!と断言いたしましょう。
導入は東芝時代を含むそれ以前のカヴァーポップス期から謳われていたソウルフルな歌声〜“パンチミコちゃん”を抑えたセンチメンタル&ドリーミンな歌唱が素晴らしい!ミコのさらに深遠な懐を垣間見たようでドキドキしますね〜。
サビにかけて徐々にみせる高揚と、そこから再びセンチメント唱に戻るところの安定感はミコだからこそ。歌唱力だけでなく表現力の高さにも脱帽です。

歌唱、歌詞、楽曲、編曲…どこをとっても一縷の隙もない完璧なポップ・ソングだぁ〜、非の打ち所がない。60年代の雰囲気と貪欲な70年代の兆しを併せもった、まさにエポックメイキング。1800円