そもそも「やさぐれる」とは・・“やさ”とは家、“ぐれ”は外れるという意味。家出人とかを指す隠語めいた言葉らしく、僕らもよく使う(使っていたかな?)“グレる”という言葉と同じような使われ方をするようになったようです。

なんでもありだった時代の歌謡界に目を移すと、たくさんありますね〜、やさぐれてしまった女たちのやさぐれてしまった唄が…。そのなかに心&腰を揺さぶるレア・グルーヴソングがあるというんだからある意味質が悪い!やさぐれ歌謡なんて当時そうはヒットしてないでしょうから。レコードで探すには骨が折れる・・。でCDでリリースされてないのか?というとしっかりまとめられているんです!昭和歌謡マスターともいえるHOTWAXさんプレゼンツで贈る『やさぐれ歌謡最前線』シリーズ!!今日はそのユニヴァーサル編が入荷してきました。

yasagure_1V・A/ やさぐれ歌謡最前線〜みなしごのブルース ユニヴァーサル編 (universal) 2280円
みるからにやさぐれた女たちのジャケットが並んでます。曲タイトルも濃厚なの多いなぁ・・。以下、収録アーティスト&曲です。

1. みなしごのブルース/ アワネ麻里
エモーショナルな歌声が鳥肌もの!アワネ麻里のブルースソング。作曲はなんと筒美京平先生!!

2. ナイト・トレイン/ アワネ麻里
こちらも京平先生作。幅広いなぁ・・。失恋なんてどうってことないわよ!的表現がすごすぎる・・。

3. とても不幸な朝が来た/ 黛ジュン
“やさぐれ”といえば僕はこの人を真っ先に思い浮かべるなぁ。ナース(?)のコスプレジャケも完璧!作詞:阿久悠、作曲:中村泰士。

4. 星の流れに/ 秋吉久美子
菊池章子の「星の流れに」を不安定感抜群(これがいい!)にカヴァー。

5. エリカの花散るとき/ 秋吉久美子
危ない雰囲気が漂うファーストアルバムにも収録された曲。秋吉さんはこの頃がリアルやさぐれ女って感じでカッコいいっすよね。今はやさぐれを演じている感じがちょっとね…。

6. 涙のかわくまで/ 西田佐知子
作曲:宮川泰。西田佐知子はルックスと歌声のギャップが魅力。声だけ“やさぐれ”って感じですか。

7. やさぐれブルース/ 賀川雪絵
タイトルに偽り無し!そのものズバリなやさぐれブルース歌謡。賀川雪絵はやさぐれ女優ってイメージの方が歌手より強いかな。

8. 野良犬/ 賀川雪絵
9. 海は女の涙/ 石川セリ
「八月の濡れた砂」のB面。作曲:樋口康雄(ピコ)。石川セリ収録は少し以外だったけど、しっかりやさぐれてます。

10. 街/ 桃井かおり
11. 尻軽女ブルース/ 桃井かおり
やさぐれ女優代表は彼女をおいて他にはおらんでしょう!両曲とも自ら作詞を担当、作曲は荒木一郎。危ね〜!

12. 怨み節/ 梶芽衣子
説明不要の大ヒット曲。レアなポリドール・ヴァージョンでの収録!綺麗よりカッコいいんだよね、芽衣子嬢は…。

13. 欲しいものは/ 梶芽衣子
宇崎竜童&阿木燿子コンビによる'77年作品。やさぐれ度、百恵の5割増!

14. 酔いどれ女の流れ唄/ 加藤登紀子
お登紀さん、まさかの収録!みなみらんぼう作詞&作曲。

15. いつか男は去って行く/ 川辺妙子
またもや京平先生作。しかも作詞はなかにし礼。ある意味最強(最狂?)コンビでしょう。印象的なホーンの使い方がえらくかっこいい。

16. 野良猫/ ガールズ
17. パンキー・ハイスクール・ラブ/ ガールズ
18. LOVE JACK/ ガールズ
日本初の女性パンク・バンド、ガールズが歌うやさぐれパンク歌謡!パンクをも歌謡化してしまうパワーはほんとにすごい…。

19. 東京迷路/ 藤圭子
一度引退した藤圭子の復帰作。ブランクなんて全く感じさせない彼女独自のドスの聴いた歌声・・痺れまくる!!
aysagure_2