今日で4月も終わり、GW突入してますね。お出かけだけが休みじゃありません!“読む休日”いかがですか?

nikkatu_action“日活アクションの華麗な世界(上) 1954-1962”著:渡辺武信 (未来社)
邦画関連の本がちょろっと入荷してます。まずはこちら!タイトル一読でわかりますように、日本映画史に欠く事の出来ない映画会社『日活』。会社名を冠したジャンルがあるほどに偉大な「日活映画」の魅力の集大成ともいうべき一冊ですよ。
日活アクション映画の歴史を時代・俳優・作品別に解説、この上巻では日活アクションの名を挙げたヒーロー像を描く初期の作品群について言及しております。石原裕次郎、小林旭、赤木圭一郎、宍戸錠…日本映画が華やかで面白いモノになっていく様が楽しめます。著者はあの松本隆氏も影響を受けたと言う渡辺武信!日活ファンは勿論、これから日活アクションに挑む人も必読の本と言えましょうや。1780円

hiho_akusyumihoga“映画秘宝VOL.2 悪趣味邦画劇場” (洋泉社)
邦画関係本その2。全国のハードコア映画通の皆様の愛読書・『映画秘宝』のレジェンダリーな一冊、「悪趣味邦画劇場」です!まだムック状だった頃の映画秘宝ですが、その勢いと特異なフェロモンは今の秘宝を何十倍にも濃縮したような強さがありました。第二回目の出版にも関わらずこの独走っぷり!(因みに第一回は「エド・ウッドとサイテー映画の世界」!!)ぶっちぎりのトップというか、ぶっちぎりのドベというか…。
石井輝男、増村保造、海女〜ズベ公、和カラテ、「さそり」といった日本映画の“エロス”“バイオレンス”・・・そしてナンセンスと言う名の“バカ”に焦点を当てた、邦画バカによる邦画バカのためのバカ邦画本!オタク的映画評論の世界からおすぎへのカウンターカルチャー。前持ち主がよほど愛読したのか、ちょっとくたびれ気味。1280円

MJ_itsumokokoroni“いつも心にジージャンを” 著:みうらじゅん (洋泉社)
映画関係本その3、続いても映画秘宝関係です。豊富な映画知識と極私的な偏愛から映画に関するエッセイや著作も多いみうらじゅん氏の、全篇映画(ビデオ)エッセイ本「いつも心にジージャンを」です。谷ナオミ、松本清張、サンダVSガイラ、スウェーデン・・・みうら好きならグッと来るエピソード&イラストを収録。思春期にジージャンを着て一人で映画館に潜る非モテ人種〜ジージャンズの心を揺さぶる名作。かつてジージャンズであり、ジージャンを脱ぎ捨てた著者だからこその切り口ですね。ジージャンズへの叱咤激励と愛。これぞ心のジージャン、ジージャンを脱いだ人も持っておかねばいけない若気の至りの塊。初版 800円