レコード界では「飛行機ジャケ」というジャンルがあるとか、無いとか…。特に70年代の半ば位まではかなりの頻度で、意味も無く(?)飛行機とともに写っているジャケットで制作されたレコードがあるようです。ジャズのレコードに多いみたいですが、これまたかなりの頻度で名盤多し!!最近遂にCD化され某外資系レコ屋で販売されたTAPAJOS/NAZARETH/HENRIQUESや、イタリアのハードバップ名盤BASSO=VARDAMBRINI SESTETTO、DONARD BYRD/Places and spacesも飛行機ジャケですね。日本のジャズ重鎮白木秀雄氏もドイツのSABAよりSakura Sakuraという飛行機ジャケものを残されています。いずれも高値必至の大名盤、飛行機ジャケにハズレなし…とはあながち間違ってもいないかもしれません。

さて飛行機といえば近頃ではめっきりと無くなりつつあるようですが、昔は結構事故が起きていたものです(勿論減っていただかないと困ります)。1967年の今日12月10日はKING OF SOULことオーティス・レディングと彼のバンドのメンバー4人の乗ったチャーター機がウィスコンシン州モノナ湖に墜落し死亡した日だそうです。この数日前まで遺作となった「ドック・オブ・ベイ」のレコーディングをしていたとの事。26歳という早過ぎる死。活動歴は僅か6年という事ですが「こんなに短かったの?」と思えてしまうのは、やはり彼の死後も愛されて続けているからでしょうか。濃密な作品は歳月を経ても、魅力薄れるという事を知りません。

忌みじくも本日は85年に同じく航空機事故で亡くなった坂本九さんのお誕生日でもあるとの事で…なんともスゴイ偶然。2人の巨人と飛行機の因果な関係。飛行機に乗りたくなくなる日ですねぇ。パイロットの皆さん、くれぐれも運転には気をつけて下さいね。
オーティス



Otis Redding/The Dock of Bay(ATLANTIC)1000円

坂本九



坂本九/皆んなで笑いましょ(東芝)800円