中古レコ屋のあくび指南〜のんびり音を聴きませう ナカ2号店のブログ

大阪・難波にある中古レコード店 レコードショップNAKA2号店のブログです。絶賛音盤買取強化中!お問合せはTEL、メールにてお気軽にどうぞ。

カンツォーネのプリマ・ドンナ、ミルバの来日記念盤登場。

milva_tokyo
MILVA/ in tokyo (king)
カンツォーネ旋風が吹き荒れていたらしい60年代の東京で録音した日本独自盤(’64年)。キングのインストもの、歌謡曲の伴奏でお馴染みのレオン・サンフォニエットが演奏、編曲で若松正司、服部克久、宮川泰が参加。
当時ヒットしていた「ウナ・セラ・ディ東京」をはじめ、シャンソンの「ミロール」、カンツォーネ・ヒットの「ラ・ノビア」、エンニオ・モリコーネ作の「四つの衣装」等、歌い上げ系のムーディー歌唱作品が多く収録されてます。すごく濃厚。その中でちょっと異質なのが「タンゴ・イタリアーノ」と「フラメンコ・ロック」。前者はスインギーなイントロにタンゴなAメロ、さらに雰囲気溢れるジャズに変化していくアレンジが絶妙。後者はタイトルからもわかるとおりのフラメンコとロックの折衷作品。普通にロッキンしてるミルバってのも意外性があってよろしいですぞ。出来たら日本語で歌って欲しかったなぁ・・。
ジャケット良好、盤に薄いスレ少々有ります。残念ながら帯無し。2500円

ずっと雨降ってる土曜日、レコード新着してよかった・・。シングル盤少しだけ載せておきます。


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【7"】水原弘/ 恋のカクテル[B面] (toshiba)
お水の’60年作。A面の「さすらいの唄」(作詞:呉正恭、作曲:二宮久男、編曲:岩井直博)は渋〜い声で歌い上げるムード歌謡。「黒い花びら」路線ですな。この7吋はB面のほうに注目すべし!映画「黒い花びら」主題歌「恋のカクテル」(作詞:永六輔、作・編曲中村八大)、これがアップテンポなジャズ歌謡なんすよ〜!ドゥワ・ドゥワ・コーラス入りでとってもお洒落。お水がこんなイカス曲歌ってるとはね。収録時間わずか1分50秒というのがちょい残念ですが。ジャケ、盤(黒盤)ともにまあまあ良好のコンディション。1200円


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【7"】克美しげる/ エイトマン (toshiba)
原辰徳の初代応援歌として頭にインプットされた、そんな世代です・・。克美しげるが歌う「エイトマン」主題歌。声が伸びる伸びる!50年代大作映画系のオーケストラ・サウンドもなかなかの迫力。B面「北京の55日」(ディミトリ・ティオムキン作曲)カヴァーも同様の大作系オーケストラもの。こういうサウンドに合うんですな、彼の歌声は。盤(赤盤)にスレ有り、ジャケットは少シワ程度です。2500円


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【7"】カテリーナ・ヴァレンテ/ こっちを向いて[B面] (king)
おー、ピーナッツと一緒に写ってますな。ヴァレンテさんの上手すぎる日本語盤。両面ともピーナッツ・ナンバーのカヴァーです。両方ともヴァレンテさんの日本語に不安要素は皆無です。出来栄えは断然B面ですね〜。軽快なリズムに乗せてスイングする元気はつらつソング。踊れる〜!先日入荷した「恋のバカンス」も最高でしたが、これも負けず劣らずです。ヴァレンテさんの日本語盤、もっと入ってきて欲しいなぁ・・。ジャケ良好、盤に薄いスレあります。2000円


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【7"】伊藤アイコ/ シェーナ・シェーナ (victor)
可愛らしい三つ編みなのに豪快パンチ歌唱、伊藤アイコの’62年作。弘田三枝子や梅木マリもカヴァーした曲ですが、迫力は伊藤アイコ版が一番かも。演奏のほうも負けじと激しいビートを刻んでます。B面「白い渚のブルース」は一転してハワイアン・アレンジのまったりバラード。ジャケにパンチ穴、盤に薄いスレ有ります。3000円

一日中“さよならスーちゃん”モードでした。リアルタイムで聴いてたわけでもなく、女優・田中好子を追っかけていたわけでもないのに、喪失感がハンパないのです。なんでだろ・・


新着盤から1枚ご紹介。コンドゥーの語りレコ!

kondo masaomi
【LP】近藤正臣/ ひとりぼっちの部屋・植物誌 (canyon)
やばいジャズに乗せて近藤正臣が語り尽くすという企画盤。植物にまつわる短編(山上路夫作)を時にドラマチックに、時にフラフラしながら語っていくのですが、バックでなってる音がえらく格好良いわけですよ。それもそのはず、佐藤允彦(p) 石川晶(ds) 杉本喜代志(g) 寺川正興(eb) 村岡健(ss) 鈴木弘(tb)という邦ジャズ界の達人たちが参加しているのだ!彼らが近藤氏の語りに合わせる形で濃いジャズ・ロック〜フリー・ジャズをプレイ。語りパートがちょっと普通じゃない雰囲気なので、サウンドの格好良さに救われます。
帯付ジャケ良好、残念ながらA-1にプチノイズ入る箇所あります。3000円

のどかな木曜日すなー。ぼんやりしてしまってます。

新着盤から1枚ご紹介。

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【LP】QUARTETTE TRES BIEN/ sophisticated jazz (decca)
ピアノ・トリオ+ラテン・パーカッションでちょいと変わったラウンジ・ジャズをプレイするグループ、カルテット・トレ・ビアンの、おそらく’66年にリリースされたアルバム。傑作ラテン・ジャズ「boss tres bien」の後に制作されたLPらしいのですが、こんなジャケあったっけ?日本独自盤なのかな?
一押しはA-1「accidently on percy」すね。コンガ叩きのパーシー・ジェイムスによるオリジナル楽曲、終始ドライヴし続けるグルーヴィー・ラテン・ジャズ!暴れまわるコンガもエグイですが、ピアノの弾けっぷりが尋常じゃないっす。同系、というよりスピリチュアル・ジャズ的展開をみせる「we remember jamie」も素敵。
美メロを味わうならA-2「the night is young and you're so beautiful」がオススメ。オスカー・ピーターソンみたいな優しいピアノと緩いボッサ・リズムがばっちりはまってます。デューク・エリントン風にプレイするB-1「joey,joey,joey」もジャズ・バラード好きにはたまらん逸品。
ペラジャケ仕様のテイチク盤で入荷。背表紙に痛みあります。盤は薄いスレ少々ある程度で悪くないコンディション。2000円

新着のシングル盤から雑多にひとつかみ。細かいかも。

kanasiionna
【7"】かも・まさる/ 悲しい女の物語 (タイムワン・プロダクション)
いきなり得体の知れないレコードから。作詞家かつタイムワン・プロダクション株式会社の代表取締役かも・まさるが歌う自主制作7"。裏ジャケに“このレコードは市販されておりません。有線放送を通じてお聞きください”なんて書かれてる・・。曲のほうは予想を裏切るグルーヴ歌謡でビックリ!声が高くて女性が歌ってるみたいに聴こえます。B面「時計」はロバート・カントラル作の名曲。多くのカヴァーが存在します(松尾和子版大好き!)が、訳詩はかも・まさる版が一般的なようです。この自唱版、めちゃ味わい深い!裏ジャケに少しシミ、盤きれいです。1200円


minamiyoko
【7"】南陽子/ 赤い花まつり (RCA)
パワフル美人、南陽子のデビュー7吋('73年)。作詞:阿久悠、作曲:小林亜星、編曲:ボブ佐久間。和田アキ子顔負けのグルーヴィー・ブラス・ロック歌謡っす。声も太くてリズム感抜群!踊れる〜。B面「赤い満月」も同系ソウル歌謡ですが、こちらのほうがパーカッション、エレピ、フルートが目立ってますな。この人のLP入ってこないかなぁ・・。裏ジャケットに少しシミ、盤にスレ少々。1500円


yamamoto rinda
【7"】山本リンダ/ 恋は熱烈 (canyon)
タイトルだけみるとこれもソウル・グルーヴしてるのかと思っちゃいますが、どこかのアイドルが歌っても違和感無いであろう弾けるアイドル・ポップな'75年作。作詞:岡田冨美子、作曲:加瀬邦彦、編曲:萩田光雄。人気絶頂期の桜田淳子みたいです。声はそれでも色気ありますが。加瀬邦彦らしい曲ですな。B面「ちぎれた約束」は一転して深みある声で歌うロッカ・バラード。これもいい曲!ジャケ、盤(白レーベル)ともに状態良好。1000円


suzumeno
【7"】スズメの合唱団/ 夢みる頃 (canyon)
'75年の第8回ヤマハ・ポプコン出場、スズメの合唱団の7吋。作詞・曲:山田久、編曲:福井崚。当たり外れあるポプコンものなので大して期待してませんでしたが、これ当たり!イントロがピンク・レディーで歌部分は思いっきりキャンディーズ・・・ランちゃんをもっと子供っぽくしたような声で歌うグレイト・キャンディー・ポップ!B面「密かな恋」(作詞:大島美恵子、作曲:今井久、編曲:石川鷹彦)はフォーキー・ポップ。石川氏の色すごい出てます!ジャケ良好、盤(白レーベル)にごく薄いスレ少々。1500円


margaret sue
【7"】MARGARET SUE & SUSIE LAWRENCE/ je t'aime moi non plus (union)
最後はエロものを。ダルなリズムと重く鳴るオルガン、女の悶え声・・・店ではとてもかけれませぬ。あの「ジュテーム・モワ・ノン・プリュ」のカヴァーなんですが、エロエロ過ぎるの!女と女の絡みあい‥レズ・レコードの決定版!B面「マイ・ラヴ・マイ・ソング」はマーガレット・スーのみが歌うけだるいラヴ・ソング。喘ぎ声入ってないので妙に安心。こっちはカフェBGMでも全然いけると思います。ジャケットにシワ、シミ少々。盤に薄いスレ有ります。2000円

石井聰亙監督の危ない世界・・・逆噴射家族!

gyakufunsha
【LP】1984(音楽)/ 逆噴射家族 フィルム・サウンド・ダイジェスト (pony canyon)
監督:石井聰亙、原案:小林よしのり、出演:小林克也、倍賞美津子、工藤夕貴他、映画「逆噴射家族」のサントラ盤('84年)。フィルム・サウンド・ダイジェストと銘打たれている通り、セリフたくさん入ってます。
オープニングの「親父の決意」、小林克也の呪文のようなセリフが続きます。これがヤベーの!家族の幸せの瞬間をとらえた「引越初夜」は何時ヒムロックが登場してきてもおかしくない軽快なポップンロール。シーンが目に浮かぶ。工藤夕貴がカヴァーする「艶姿ナミダ娘」はキャラクター通りにクドイ歌唱が・・。狂気のロックンロールが炸裂する「親父の逆噴射」もぶっ飛んでます。グログロ・インダストリアル「家族乱舞-家屋崩壊」に至って完全に崩壊・・・。
音楽はルースターズの別ユニット的存在だった1984が担当。ジャケ・デザインは湯村輝彦氏。強烈!
帯付、盤に薄いスレ少々有り。2500円
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今日は新着銀盤から雑多にヒトツカミします。

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【CD】ちあきなおみ/これくしょん〜ねえあんた (COLUMBIA)
ちあきなおみコロムビア期の全貌を辿る、の巻。69年のデビュー曲「雨に濡れた慕情」からコロムビア期ラスト・シングルとなる78年「視角い故里」まで+未発表曲のシングルズ全40曲、初コンサート盤を含む4枚のライヴ・アルバムから選曲したリサイタル音源38曲(初CD化)のライヴ・トラックス、そしてベスト・トラックスと題されたカヴァ作品集(「ニューミュージック・ポップスをうたう」編&「名曲をうたう」編)40曲…の構成でたっぷり聴かせる6枚組ボックス・セット。それぞれに白眉!と唸るべき名唱の連続で、歌手・ちあきなおみの魅力に目が…耳が眩みますわね。状態良好・8980円
魅惑のハスキーボイン(デビュー時のキャッチフレーズ)が
おいでおいでと妖しく呼んでいるよ。
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techonokayo
【CD】V.A./テクノ歌謡 ポニーキャニオン編〜SOSペンペンコンピュータ (P-VINE)
久々に新着。カルト・コンピ「テクノ歌謡 ポニーキャニオン編〜SOSペンペンコンピュータ」(笑)が!ジャケこそ細野晴臣プロデュースのテクノ歌謡ガール・安野とも子嬢ですが、ひょうきん族関連などテレビ系コミックソングに強いポニーキャニオン盤なので洒落ポップながらも針の振れたキワモノどもが集まっております。松谷祐子「ラムのラブソング」に始まり島田紳助・明石家さんま、ひょうきんディレクターズ、うなづきトリオらひょうきんレコを巡回しつつの、堀ちえみのサンプリング歌謡「Wa・ショイ!」やら長沢ヒロ(元あんぜんバンド)作曲の子供テクノ歌謡〜PEGMOの「SOSペンペンコンピュータ」やら香ばしいのが次々と。ケラ鈴木慶一のユニット〜秩父山バンドやラジカルTVの収録も嬉しいですな。廃盤・美品です。3980円


pezband
【CD】PEZ BAND/ Laughing in The Dark +6 (AIRMAIL)
続いて米国ロッケンロール・グループ、ペズ・バンドの78年発売/2ndアルバム「ラフィング・イン・ザ・ダーク」紙ジャケ。英国録音だからなのかネオ・モッドな感じだったり60'sビート風があったりサイケ・ポップがあったりパブ・ロックっぽかったりと、やたらにUKポップ臭のする名盤。屈折してるなあ。10年ぶりくらいにちゃんと聴きましたが“どポップ”でワロタ。いいバンドです。ヒプノシスが手がけたジャケもクール。紙ジャケット仕様・美品 1890円


cycoleman
【CD】CY COLEMAN PRESENTS BARNUM / A New Musical (MUZAK)
またガラリと毛色をかえて。ミュージカルや映画音楽を中心に活躍したシンガーソングライター、サイ・コールマンのGRYPHONに残された名作が到着。80年に初演されたマーク・ブランブル原作のミュージカル「バーナム」の楽曲を、ロン・ジトー(dr)、ジョナサン・ミラー(b)を率いた自らのピアノ・トリオで再演したもの。サイ・シングス・コールマン。ボブ・ドロウみたいに洒脱だけど素朴でほっこりする人肌ミュージック。ついにこにこしてしまうのはなんでだろう。紙ジャケット仕様・美品です。 1890円


chordettes
【CD】THECHORDETTES / Listen (SONY MUSIC)
続いて人気“ジャケガイノススメ”シリーズから、「ロリポップ」のヒットで知られる50'sガールズ・コーラスグループ〜ザ・コーデッツがご来店。美し極まりないアカペラ・ハーモニーの世界を堪能できるアルバム「リッスン」は、57年に発売された編集盤(52〜54年にリリースされた作品からの選曲)。「ロリポップ」の印象を覆す、余計なものを一切排した無伴奏による声の四重奏。圧倒的に無垢で清廉、ノスタルジィに溢れた世界に耳も心も浄化されますわ。紙ジャケット仕様、廃盤・美品です。 1890円


elizeth_cyro
【CD】A BOSSA ETERNA De ELIZETH e CYRO (TAKE-OFF)
さてもう一枚。エリゼッチ・カルドーゾとシロ・モンテイロというブラジルを代表する名歌手二人の大御所デュオ・アルバムが届いております。共に進行役を勤めていたTVショウ「ボサウダージ」の縁で企画された66年の作品「ボサ・エテルナ」と、それが好評で69年に制作された続編「ボサ・エテルナVol.2」を2in1の形で収録。各々のソロ作品ではあまりお耳にかかれないユーモアとウィットに富んだあったかいサンバ・カンサォン。気のおけない二人の空気感と親しみも含め、これが街の音楽〜サンバの真髄だわねと思わず納得。素敵です。テイクオフ日本盤・帯付、状態良好です。 2980円

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